2015年5月27日水曜日

第146回 音を楽しむ会


昨日の音を楽しむ会は、3回目の出演となる伊東晶子さん(ピアノ)でした。





以前にも増して力強く、躍動感溢れる演奏で、さらなる進化を遂げた伊東さん。
会場のお客様も大満足の様子でした。構成、演出は森田克子さんでした。




次回6月26日は藤舎呂英さん(鼓)です。お楽しみに。


2015年5月20日水曜日

伊藤文夫 アートを語る会


今月のアートを語る会は、現在開催中の陶展の
作家である伊藤文夫さんを招き、18日に行われました。


伊藤さんがやきものに興味を持たれたのは高校生の頃。
お坊さんに憧れを抱いていた伊藤さんは陶芸家のろくろに
向かう姿が、お坊さんと重なり引き込まれていったそうです。
高校生の頃はストイックなものに憧れていたと語ります。


日本中をヒッチハイクなどで周り、向かった先のお寺で
座禅をくませて頂いたり、陶芸の修行時代を経て25歳の若さで
故郷の須賀川に窯を築きます。鉢の子窯と名付けられました。
鉢の子とは托鉢のことで、ものを入れたりご飯を食べたりと
その万能な器を作陶の原点とし名付けられました。
俳人  尾崎放哉の「入れものがない両手で受ける」という句の
話をされ、質素だがありがたみを感じ、そしてその手のような
器が作りたいと おっしゃっておりました。
土や炎のもつエネルギーを大切に制作し、自然に常に感謝して
暮らす伊藤さんらしいお話でした。



伊藤文夫さんHP
大黒屋ブログ:2015.5.1 伊藤文夫展 紹介



2015年5月5日火曜日

おもちつき

こんにちは!
毎月5日の大黒屋恒例のお餅つき!
今日はゴールデンウィークでもありたくさんのお客さまがおもちつきを楽しまれました!
ここ数日で板室の山々の新緑もとっても美しくなってきましたね!

現在サロンにて展覧会を行っている伊藤文夫さんもつきたてのお餅を楽しんでおられました!
  
よいしょっ! よいしょっ! それっ!よいしょっ! とお客様もみんな一緒に声かけ!!
         
5月のおもちつきでは、毎年よもぎ餅を特別にお出してます!よもぎは板室の山から採ってきたよもぎです!美味!


坂井田武志 アーティストインレジデンス大黒屋!

6月に大黒屋にて個展を行う坂井田武志さんが現在大黒屋の敷地内にて滞在制作を行っております。(倉庫美術館横にて)

坂井田さんは第6回の大黒屋現代アート公募展の大賞受賞者であり、2012年に大黒屋で個展を行ないました。

3年ぶりとなる大黒屋での個展。どのような作品の変化が見られるかとても楽しみです。






坂井田さんの滞在制作の様子はいつでもご覧いただけます。詳細は大黒屋スタッフにまで!


2015年5月1日金曜日

5月 伊藤文夫 陶展


今月のサロン展示は、
福島県須賀川市の陶芸家 伊藤文夫さんです。
大黒屋では2011年以来、2回目となります。


伊藤さんの代名詞とも言える南蛮焼締をはじめ、粉引や黒釉の作品も
展示しております。焼締は登り窯で5日もかけ焼かれます。伊藤さんが
自然釉とよぶ技法は釉薬をかけず窯入れし、中で灰が飛び、熾(おき)に
埋もれることで陶器に付着し様々な表情となって現れます。普通、
釉薬をかけ焼くところを、窯の中の環境に委ね、自然現象のような
作品が生み出されます。

また、現代では均質な土を供給するため多種をブレンドした土が
多く流通しているようで、そんな中伊藤さんはなるべくブレンドしない
というこだわりを持って制作しています。ブレンドを重ねると
そこで取れた土本来のエネルギーが失われていくそうです。
確かにすごい土の力を感じます・・・









本展は今月30日まで開催しております。
伊藤さんは毎週土日と18日のアートを語る会に
在館しております。ぜひご高覧ください。 

吉村昌也 アートを語る会


吉村昌也さんによるアーティストトークが先日行われました。


吉村さんの学生時代やサラリーマン時代の話から
桑沢デザインでの、既成概念を壊す思想を学んだ話をされました。

もともと陶芸が好きで、よくギャラリーに足を運ぶうちに
自分もやりたいという気持ちに移行していったようです。


茨城県笠間市に薪窯を築き粉引をやるようになります。
先生曰く、茨城の土は鉄を多く含む黒土で、決して質のいい
土ではない。しかし、それに白化粧をし付加価値をもたせる
仕事をしている。と、おっしゃっております。

また、粉引は変化を楽しむものでもあり、
むしろ使わないと本当の価値はないと話します。

当時、あまりいなかった粉引作家としてデビューし、
現在では粉引を代表する存在にまでなられております。




現在でも、粉引墨染めという新しい技法への開発、挑戦や
常に面白い形を意識して作陶に励んでいると話しておりました。


※「アートを語る会」は毎月18日ですが、4月に限り29日に行いました。ご迷惑をおかけ致します。