4月の音を楽しむ会はフルート森川道代さんとハープ宮原真弓さんによる演奏会が行われました。大黒屋では初のデュオ出演ですが、お二人は長年交流があり、演奏会でも共演されているそうでとても息の合った演奏を披露してくださいました。
1曲目シュテックメスト:「歌の翼」による幻想曲。ハープの1つ1つの旋律に的確にフルートの音色が響き合います。
2曲目ビゼー:アルルの女より「メヌエット」はハープをベースにフルートの音が広がる構成です。序盤は互いの音が歩み寄る調子、終盤は発展して音が高鳴り合う展開でした。
3曲目イギリス民謡:「グリーンスリーブス」の主題による変奏曲では森川さんがピッコロでの演奏です。生命が胎動して徐々に逞しく躍動するような力強さを感じました。板室の生命感溢れる新緑にぴったりの1曲です。
4曲目の映画音楽メドレーは「ムーンリバー」から始まり「タイタニック」まで全5曲の演奏です。記憶に澄み渡っていくように映画と音楽の世界に魅き込まれました。
5曲目ニーノ・ロータ:フルートとハープの為のソナタは全3楽章での演奏。草原を駆けっこすような跳躍感のある第1楽章、風がそよいで空へ舞い上がるような浮遊感のある第2楽章。飛ぶ鳥が軽やかに高らかに大空へと羽ばたいていく解放感のある第3楽章と最後まで聴き所満載の素晴らしい演奏でした。
次回の音を楽しむ会は5月26日(土) 笛の福原寛さんです。
どうぞお楽しみに!