2019年12月29日日曜日

第201回 音を楽しむ会

12月の音を楽しむ会は生田流箏曲 日高さとみさんとヴァイオリン 菅野朝子さんによる演奏会が行われました。


お正月の曲として馴染み深い「春の海」を箏とヴァイオリンのデュオで演奏、幽玄な弦楽の世界が織り成され、「タイスの瞑想曲」では2つの音色が昇華されて安らかな音楽が響きました。


日高さんソロ演奏の「箏独奏の為のさくら」は静かな湖面へ桜の花びらがヒラヒラと舞うように華やかな音色が、菅野さんソロ無伴奏ヴァイオリン「ガヴォット」では温かい木漏れ日の陽光のような優しい音色が、会場に響きわたって美しい音楽風景を創り出していました。


お二人が創作編曲した「雪が降る」は映画フィルムを回し始めるようにヴァイオリンの音が雪降りの情景を映し出し、その景色の中で佇むように箏の音色が姿を現していく、音楽を聴いた瞬間にあっ雪が降っている、、と感じられる迫真の表現力に身体が震えるほどの感動を覚え、箏とヴァイオリンのドラマチックでクライマックスな掛け合いが展開され続けていくシーンは圧巻でした。


最後の「チャルダッシュ」は序盤の哀愁漂う雰囲気から一変して中盤からの陽気で活気溢れる音色を心地よく聴くことができ、アンコールのミュージカルキャッツより「メモリー」では明朗なメロディーが響いて演奏会のフィナーレを飾りました。
お二人の箏とヴァイオリンが織りなす音楽世界を堪能できた素晴らしい音を楽しむ会でした。



本年の音を楽しむ会にご参加いただいた皆様ありがとうございました!これからも皆様に様々な音を楽しんでいただけるよう場作りをしていきますのでどうぞよろしくお願いいたします!

次回の音を楽しむ会は年が明けて1月26日(日)、三味線の佐藤通弘さんです。
どうぞお楽しみに!そして良いお年を!

2019年12月4日水曜日

12月 酒器展

12月1日より大黒屋サロンにて酒器展が開催されております。


今回は17名の作家たちによるぐい呑、盃、そば猪口、麦酒杯、ロックグラス、片口、徳利などお酒を楽しむ器を300点以上展示しております。陶器、磁器、ガラス、多様な技法から生み出された器の豊かな表情をぜひ手に取ってご覧いただければ幸いです。
会期:12月1日(日)-1月6日(月) 展覧会はご宿泊以外の方もご覧頂けます。
会期中の休館日:12月10日(火)-12月19日(木)

展示作家
安齊賢太、梶原靖元、加藤委、川端健太郎、黒川大介、小山末廣、小山厚子、澤克典、杉田明彦、新里明士、西中千人、松田百合子、柳下季器、矢野直人、山口真人、山本亮平、渡辺愛子