2016年9月1日木曜日

9月 重要無形文化財保持者 勝城蒼鳳展

本日から大黒屋サロンにて重要無形文化財保持者(人間国宝)
勝城蒼鳳さんの展示が始まりました。


3年前の 竹・アート7人展を含め大黒屋では3回目の展示となりますが、
夏のお膳で前菜に使われる籠や屋外の作品「こだま」(1997)を製作していただいたり、
着想を得るために訪れていただりたりなど、長く深いご縁のある作家さんです。


本展では過去の展示会に出品された作品を含む23点を展示しております。
今回は投げ入れの籠が多く出品されていますが、大黒屋での個展では
人間国宝の工芸作品という側面が大きく前に出る作品よりも
自然や生活に添うような作品を中心にしたいという思いがこめられています。



勝城蒼鳳さんは竹工芸の優れた技巧だけでなく生まれ育った那須の
自然の美しさに着想を得た独創的な作品が評価を受けています。
今回も「草紅葉」「苔志水」「花の友 涼」など日々の暮らしに添う自然への
好奇心に満ちた作品が並びました。


「板室の自然は私の創作を支えてくれています。
谺(こだま)、せせらぎ、木洩日(こもれび)、里山、 驟雨
その他諸々の作品は板室の自然に感動して生まれた作品でした。
今回思いで多い板室のこの会場に展示していただけることになり
私の今を一点々々創作いたしました。」

             

勝城さんの自画像でもあるという作品「翁」(手前)。
板室のこれから深まる秋の自然草花と友に勝城さんの作品を楽しむ
幸せを感じる9月となりそうです。