昨夜は今月のサロン展示作家の青木悠太朗さんによるアートを語る会が行われました。
作品制作の背景、大黒屋での個展に向けてのお話や日々の生活から今後の展望などについてお話されました。
床や台座に置く作品が多い青木さんですが今回の展示では壁に掛ける作品をメインに展示を構成。大黒屋に何度か下見に来るなかで、ギャラリーとは違う場だと感じ空間を活かす上でも壁に掛ける作品をメインに制作しようと決めたそうです。
黄土の壁に作品が掛かり、光が当たることによって魅力的な影も映し出されます。その影については青木さん自身意図していなかったところですが、「場との関係で新たに発見された部分だった」と青木さん。
展示されている全ての作品のタイトルに共通する「Abstract frame」には抽象的な枠という意味があります。作品を制作する上でまずは模型として紙の輪を作り、それを繋げて広げたり引き伸ばしたりと試行錯誤を繰り返して作品が出来上がってくるそうです。また、それぞれの作品にはモチーフが存在したりしなかったりと、青木さんなりの自由な発想で枠の形が表現されています。
「今は、行き詰まることもなく毎日作品を作りたくてしょうがない」と語る青木さん。
制作することに非常に楽しみがあり、これからも作り続けようとする意志が強く感じられました。
最後に制作する上で自身の3つのキーワードとなる言葉を頂戴しました。
◯ 習慣
△ 鮮度
◻ 前進
青木悠太朗さんの展示は10月30日まで開催中です。どうぞお運びくださいませ。