本日より大黒屋サロンにて4回目となる第5回大黒屋現代アート公募展
大賞受賞者の山本雄基さんの個展が始まりました。
山本雄基さんは2011年の大黒屋初個展より梅の館廊下や1階客室、北の館しえん
ギャラリーでの常設展示など大黒屋の風景に欠かせない作家です。
近年では拠点である北海道のほかドイツや台北、国際的なアートフェアなど国境を
超えて活動しています。
普遍的かつ根源的なモチーフである円を透明のアクリル絵の具の層と色のある層で
重ねることで見えるものと見えないものを多重的に作用させる作品を一貫して制作
しています。円と円、層と層の間に行き交う関係性が1つの価値観に回収されない
曖昧さや相対性を内包しています。
本展ではいままでにない実験的な試みを行った作品が多く出品されています。
ある程度円と円の間の約束や構図をスケッチにしていた今までの方法から
その時の直感的な思いつきや感覚、自分ではコントロールできないような
仕組みを用いて円を置いていくことを加えているそうです。
定められた関係性とランダム・感覚的な指向性が絡まり合う新作。
予測できない絵に導かれるよう、どんどん厚く12層にもなった作品もあります。
メタリックカラーやグラデーションなど技術的な挑戦による空間の変化も試している
とのこと。
1枚1枚、とらえきれない複雑な要素を探るような作品が一堂に会しました。
2月18日 20:00〜アートを語る会にて山本さん自身に制作のことをお聞きすることの
できる貴重な機会もあります。
ぜひ御運び下さいませ。
公式Facebookにてより多くの写真をアップしております。
大黒屋公式Facebook
2015年の個展時のロングインタビューはこちら
山本雄基インタビュー 第1回 作品の構造について