秋も深まってきました。風も湿度が少なく爽やかで、
朝の澄んだ空気の中、また昼の日差しの中でのお散歩はまた格別です。
さて、中秋の板室のみどころは三色に咲くコスモスだけではありません。
春と同じく気候のよいこの時期はお散歩道のいたるところに様々な種類の
野草が花や実をつけます。
河原に降りても気持ちのいいこの季節。
普段は見過ごしてしまう小さな野草たちに目を留めてみてはいかがでしょうか。
ここからは板室の秋の野草たちの一部をご紹介します。
犬蓼(イヌタデ)、ご飯に見立てて通称「あかまんま」
野葡萄(ノブドウ)、河原に蔓を伸ばしています。色とりどり実が美しい。
薄(ススキ)、この時期川原でもっとも目を引きます。穂から種が出てきているもの、穂が開いているもの、ススキひとつとっても様々。
溝蕎麦(ミゾソバ)、湯川のほとりに咲いています。小さな花なので見逃さないように…
釣船草(ツリフネソウ)、湯川と那珂川の合流地点の橋に見られます。渓流沿いの花。
草子赤麻(クサコアカソ)、赤い茎からふさふさ花が伸びています
露草(ツユクサ)、野原に転々と深い青が美しいです。
現証拠(ゲンノショウコ)、不思議な名前は下痢止めに効果が高いため
アメリカ栴檀草(アメリカセンダングサ)、茎が黒いのが特徴です
蓬(ヨモギ)、春には草餅にしましたが秋には実をつけて生薬などに
草牡丹(クサボタン)、釣鐘のように下がる花がかわいらしいです。
栴檀草(センダングサ)、小さな黄色い花をたくさんつけます。
雌待宵草(メマツヨイグサ)、月見草とも呼ばれています。
猪子槌(イノコヅチ)、ついているのは緑の地味な花です。
水引(ミズヒキ)、紅白のおめでたい水引に似ていることから。
嫁菜(ヨメナ) とても一般的な野菊です。
藪蛇苺(ヤブヘビイチゴ)、那珂川上流の奥、草葉の陰に赤い実をつけます
洋種山牛蒡(ヨウシュヤマゴボウ)、葡萄のようですが名前は牛蒡という植物
下野(シモツケ)、栃木で産出したことから名前がつきました。
杜鵑草(ホトトギス)、日陰に花を咲かせる日本固有種
山椒(サンショウ)、秋には真っ赤な実をつけ「実山椒」の原料に。
秋海棠(シュウカイドウ)、大ぶりのピンクの花は散歩中も目立ちます
野原薊(ノハラアザミ)、大黒橋の下など湯川沿いで見られます
玉紫陽花(タマアジサイ)、沢沿いに作紫陽花。まん丸の形から花開きます。
山紫陽花(ヤマアジサイ)、林の中に生えています。園芸種ではなく、野生の紫陽花です。
日々うつりゆく中で、野草も次々に交代していきます。
春夏秋冬飽きることのない野草、ぜひ探してみてください。