本日から大黒屋サロンにて吉村昌也展が始まりました。
笠間に「なずな窯」をかまえる吉村昌也さんは粉引の名手として知られ、大黒屋でも長らくお食事や喫茶などでその作品を使用しています。今回の展示も2015年以来5回目となります。
粉引とは土の素地の上に白い化粧土をかけて作られる乳白色の焼き物のことで、化粧土の濃淡による暖かい肌合いの微妙色味や使い込むほどに使い方によって色が変化したり、お茶の世界では「雨漏り」と呼ぶ景色が生まれることが特徴です。
本展では日々の生活で使う酒器や花器だけでなく、粉引の発祥と言われる李朝の祭器を現代の姿で解釈した「粉引祭器」も展示しています。
李朝の古典的な祭器は高台に丸い形が有名ですが、デザインにも精通し従来の器の形を超えていく斬新な造形で知られる吉村さんの祭器は花びらのような形、ひし形の彫刻のような形、マンタのようにゆらめく形などそれぞれ全く違う造形を見せてくれます。
作家在廊日は6日までと毎週土曜日、日曜日。
アーティストトークは18日(金)20:00から行われます。
新緑も美しいこの季節、ぜひお運びください。
公式Facebookにて会場写真をさらに公開中です。