3月の音を楽しむ会は、テノール 上原正敏さんとピアノ 塚本敦子さんによる演奏会を行いました。今回は「温故知新」をテーマとして基本に立ち返り向き合った楽曲を披露していただきました。
ジョルダーニ作曲「愛しい人」、スカルラッティ作曲「菫(スミレ)」、ヘンデル作曲「オンバラマイフ(ラルゴ)」。明朗快活な歌とピアノのメロディーが会場に響きました。
美しい旋律の中に甘い苦しみと苦い喜びを表現したマルティーニ作曲「愛の喜び」、塚本さんのピアノソロでドビュッシー作曲「亜麻色の髪の乙女」を演奏していただきました、凛とした音が印象的でした。
ドゥランテ作曲「愛に満ちた処女よ」、グルック作曲「ああ私のやさしい熱情が」、ドゥランテ作曲「踊れ優しい娘よ」。リズミカルな調子で描かれる楽曲達は春風の温もりが感じられ心地よく耳に響きました。
アンコールでは「忘れな草」と「仰げば尊し(原曲はアメリカの歌)」を披露していただきました、胸に染み入るような言葉に感動しました。
上原さんと塚本さんによる演奏を十二分に堪能できた音を楽しむ会となりました。 ご来場いただいた皆様ありがとうございました。