和紙の原料となる楮から自身で育て、拝宮の地を流れる上質な水を使い、化学薬品や機械は一切使わず一枚一枚昔ながらの技法で作っていらっしゃいます。
2019年6月に大黒屋で初めて個展を開催した以来、今回で2回目の展示となりますが、本展は中村さんが和紙に描く絵にスポットを当てた展示となります。中村さん本人も初めてとなる試みですが、毎年干支の絵を描いているその絵がなんともユニークだったので今回は特別に絵の展示として開催することになりました。
2019年6月に大黒屋で初めて個展を開催した以来、今回で2回目の展示となりますが、本展は中村さんが和紙に描く絵にスポットを当てた展示となります。中村さん本人も初めてとなる試みですが、毎年干支の絵を描いているその絵がなんともユニークだったので今回は特別に絵の展示として開催することになりました。
次回の音を楽しむ会は2023年1月26日、チェロ 黒川正三さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!
※ 2022年12月の音を楽しむ会は「休演」です。
11月2日より大黒屋サロンにて「小山厚子 展」を開催しております。
岡山県、備前焼の中心地である伊部に工房を構え、父、小山末廣氏とともに作陶されています。六古窯の一つでもある歴史ある備前焼は、釉薬を一切使用せず、絵付けもしないというシンプルな焼き物。1200~1300度の高温で焼き、土の性質や、窯への詰め方、窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって模様が生み出されます。備前焼は、高温で約2週間焼き締めるため「投げても割れない」と言われるほど堅く、すり鉢や、大きなカメ、壷が多く作られてきました。また、微細な気孔があり通気性に優れているため、切花が長持ちする花器としても知られています。
備前の女流作家としても多くのファンがいる小山さんの作品は、独特の轆轤使いによって歪んで見えるようでバランスの取れた、微笑ましくもあり渋い佇まいは唯一無二の存在感。他の作家には真似できない独自の作風を築き上げられています。
10月の音を楽しむ会は独立研究者 森田真生さんによるトークライブ「数学の演奏会〜遊びながら考える〜」を行いました。
普段は京都を拠点に研究・教育・執筆のかたわら、国内外で「数学の演奏会」や「数学のブックトーク」などのライブ活動をされている森田さん。今回は、「習慣の変化」について話して頂きました。
日常生活で、「今やっていることは誰かのために、ないしは自分のためにもなっているのだろうか」と悩み、考える時が一度はあると思います。しかし、森田さんは「自分の営みがどこかで誰かのためになっている」、ここに生態系の面白さがあると言います。
この面白さを、大黒屋では10月末から見頃を迎える紅葉に例えて以下のお話をされました。
人は植物の色彩を見て感動しますが、植物は人を感動させるために色付いているわけではありません。冬支度をするために、葉のクロロフィルを分解して養分に変え、活動エネルギーを幹に送っているだけだそうです。つまり、植物が生きるためにしていたことが、結果的に、人を感動させることに繋がっているのです。
「習慣にある自由を解きほぐしていけば、生きているとより実感できるのではないか」と仰られた森田さん。日常生活にある小さな違和感にも目を向け、「思考」し、習慣に変化が生まれる。その習慣の変化の中に生活を豊かにするヒントがあるのではないかと感じた音を楽しむ会となりました。
次回の音を楽しむ会は11月26日、ヴァイオリン 新村隆慶さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!
9月30日より大黒屋サロンにて、五月女哲平さんの個展「入口のないかたち 」を開催しております。