今回の演目は...
Piano×Tenor
~Eterna Classica 永遠のクラシック音楽~
ノクターン Op.15-2 嬰へ長調 ショパン作曲
ノクターン 遺作 嬰ハ短調 ショパン作曲
バラード第1番 作品23 ト短調 ショパン作曲
チェコの民謡による演奏会用幻想曲 ベドジフ・スメタナ作曲
オペラ≪愛の妙薬≫より ~人知れぬ涙~ ドニゼッティ作曲
オペラ≪愛の妙薬≫より ~なんと彼女は美しい~ ドニゼッティ作曲
オペラ≪トスカ≫より ~妙なる調和~ プッチーニ作曲
オペラ≪ロミオとジュリエット≫より ~ああ、太陽よ昇れ~ グノー作曲
ピアノのための《からたちの花》 山田耕筰作曲
オペラ《カルメン》より 〜花の歌〜 ジョルジュ・ビゼー作曲
‘O sole mio エドゥアルド・ディ・カプア作曲
「ピアノの詩人」と呼ばれたショパン。繊細で美しい旋律と革新的で複雑なピアノ技法で、詩はないのですが、感情表現ゆたかな曲を数多く作りました。
ショパン作曲「ノクターン Op.15-2 嬰へ長調」「ノクターン 遺作 嬰ハ短調」「バラード第1番 作品23 ト短調」。流麗な音色だけではなく、細かな音の粒まではっきり聞こえる程の繊細な音色、演奏姿からも伝わる音の喜怒哀楽など、大坪さんの多彩な表現力を楽しむことができました。
グノー作曲「オペラ≪ロミオとジュリエット≫より ~ああ、太陽よ昇れ~」では、ロミオの情熱的な想いをテノールで、ジュリエットの優しく寄り添うような想いをピアノで演奏。有名なオペラということもあり、登場人物の揺れ動く感情も含めてイメージしやすく、お二人の演奏を一つの物語として楽しむことができました。
アンコールは3曲。最後の「‘O sole mio」は会の終盤にも関わらず、猪村さんの伸びやかなアクートに会場から大きな拍手が起こりました。閉会後も口ずさむお客様がいる程、とても印象的な一曲となりました。
「音楽はタイムマシーンのようなもの」と仰られた大坪さん。曲調や演奏姿だけではなく、作者の生い立ち、作られた時代背景など、想いや記憶を辿ることも、音の楽しみ方の一つかもしれません。猪村さん、大坪さんの素晴らしい演奏だけではなく、新しい気づきもあった音を楽しむ会となりました。
今回は新幹線の事故による遅延で開演時間の変更等、猪村さま大坪さまをはじめご来場いただいたお客さまにご迷惑をお掛けいたしましたこと、また変更に対して快く受け入れていただきましたことにお詫びと感謝を申し上げます。
次回は4月26日(土)ソプラノ 西田真以さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!