6月の音を楽しむ会は笛の福原寛さんでした。
筝の山勢麻衣子さん、奥山 益勢さんとご一緒です。
今回は春夏秋冬、それぞれに季節の流れを感じさせる4曲の演奏です。
春は朧月夜。春の夜に月がほのかに霞んでいる様子です。
夏はほととぎす。船で隅田川をさかのぼり、ほととぎすの声を聞きに行く…たいへん風流な情景です。
こちらは笛、筝、三味線での演奏です。
秋は明月。静けさの中に涼しい風が吹き抜け、満月の美しさが思い描かれます。
冬は千鳥の曲。鳴く千鳥の寂しそうな声が聞こえてくるようです。
塩の山 差出の磯にすむ千鳥 君が美代をば 八千代とぞなく
淡路島 かよふ千鳥のなく声に いく夜寝覚めぬ 須磨の関守
板室は梅雨の時期。ちょうど季節の変わり目です。日本古来の楽器による四季折々の移り変わりの表現は非常に美しいものでした。
次回の音を楽しむ会は7月26日(火)、ヴァイオリンの青木高志さんです。お楽しみに!