2016年6月20日月曜日

松岡信夫 アートを語る会

 現在サロンにて作品展示中の松岡信夫さんによるアートを語る会が行われました。

 もともと彫刻を学んでいた松岡さん。彫刻を志したものの、アートとは何だった
のだろうと疑問に思う出来事がありました。
 それ以来、生活を基準にものを考えるようになりました。アートは人間の生活を
豊かにするためにあるということです。




 松岡さんの作品は花器、照明、パーテーションなどさまざま。中には物干し竿、
トイレットペーパーの紙巻を作った経験もあります。
 豊かな生活を送ってもらうために、人間の底辺を支えるものにこそ力を入れて
制作しようとしました。




 今回の展示には ところどころに鉄で作った鳥がいます。
 具体的な用途が無いものですが、日常の生活に入ってくるようなものとして作
り続けてきました。作ることが難しいため、1年半前に制作をやめたのですが、
大黒屋での展示に向けてもう一度作ってくださいました。




 この展示では、お客様が心地よいと感じる空間になればと、どれも大黒屋に合う
作品で構成されています。
作品が主張するのではなく、花器であれば花を生けてこそ活きてくる空間づくりに
なっています。生活を支える背景になるものであり、一人立ちしてもおもしろい。
どちらも兼ね備えたものが生活になじむ作品になりえるのではないか、とおっしゃって
いました。

 


◯ 生の生活
△ 共同の物造
⬜︎ 生活の豊かさを求めて



松岡信夫さんの展示は6月29日までです。
ぜひお運びくださいませ。