2017年10月1日日曜日

10月 對木裕里展

本日から大黒屋サロンにて第11回大黒屋現代アート公募展大賞受賞者 對木裕里展が
始まりました。


對木さんは現在粘土で作った原型の型をつくり、石膏を張り込んで取り出すという
石膏型取りの作品を中心に制作しています。本展でも型取りの作品を中心に27点の
作品を展示しました。



日常の中で意識的にとらえていない物事に存在する手触りや重さ、角度などの要素を
作家自身の感覚や日常生活、また展示される場所といういくつもの次元の中で
とらえ、1つのバランスをもつものとして構成した作品は一見ふしぎな形をしています。



作家自身の中でできた形を時間をかけずに手の中でつくり、その後一度石膏の型を
かぶせて原型を見えなくする。その行程を踏むことで作家自身が生まれてきた
かたちと改めて向き合うようになり、その段階が重要であるとのこと。



本展では大黒屋の黄色く大きな壁を意識してビニールを組み合わせた作品も
展示しています。石膏型取りの部分と他素材をどの様に組みあわせるのかもまた
要素同士のバランスであるといいます。



アトリエに置いていたじゃがいもから芽が出ることで自分には自分の、じゃがいもには
じゃがいもの上下左右がある。重力は1つではなくそれぞれのものにはそれぞれに
バランスが存在すると気づいたそうです。作品の中にも登場しています。
 

アーティストトークは10月18日20:00から。
土・日・月曜日は在廊されています。
ぜひお運びください。