6月の音を楽しむ会は三味線の佐藤通弘さんと佐藤通芳さん、箏の海寶幸子さんによる演奏会が行われました。通弘さんが大黒屋に初めていらっしゃったのが33年前、音を楽しむ会初出演が2013年の時で今回が5回目のご出演です。
通弘さんから「家族との思い出がたくさん詰まった大黒屋で演奏できることは大変嬉しいことです。大黒屋という癒しの場で感謝を込めて演奏いたします。」とお話をいただきました。
1曲目は「即興掛け合い津軽じょんから節」、2曲目は「津軽音頭」。三味線の飛ぶように軽やかな旋律が鳴り響きます。
3曲目「夢」、4曲目「水」。目を閉じると幻想的な「夢」の中に入り込むような箏の音色でした。
5曲目、通芳さんソロの「津軽じょんから節」。豪快さと繊細さを兼ね備えた音色でバリエーションに富んだ演奏を披露していただきました。
6曲目「夏宵まつり」。お客様が「ヤーヤドー」「ラッセラーラッセラー」とねぷたの掛け声を叫ぶ場面もあり、会場が一気に熱を帯びていきました。
7曲目「荷方節」。高速怒濤の掛け合いが連続で鳴り響き、お客様を迫力ある三味線の世界へ魅き込みます。通弘さんが天真爛漫踊るように弾いて、それに合わせて通芳さんが弾き応える姿を見て親子の強い絆を感じました。
アンコール8曲目「三味線ポルカ」。ユーモラスかつ奇想天外な演奏で圧巻のステージを生み出し、会場から拍手喝采の声が湧き起こり、梅雨の湿りを吹き飛ばす活気溢れる三味線演奏を最後まで魅せていただいた素晴らしい演奏会となりました。
次回の音を楽しむ会は7月26日(木)、香道の蜂谷宗
苾さんです。
どうぞお楽しみに!