2016年11月1日火曜日

11月 和のしつらい展

本日から大黒屋サロンにて「和のしつらい」展が始まりました。
本展は久保紀波さん(染色)、飯島桃子さん(日本刺繍)、峯史仁(組紐)、
石塚智之さん(絵)の4名の作家が出展しています。


現代の生活の中で少しずつ失われつつある、四季折々の暮らしに関わるしつらい。
大事にしたい文化の担い手である4名の作品が一堂に会しました。


展示は売店の中にも。今月は和の風情です。



染色の久保紀波さんは草木染めの絞りや型染めの帯、 小袋を出品。
草木独特のやわらかで味わい深い色味に、絵の石塚さんとの共同の作品もあります。
久保紀波さんはアトリエkinamiの主催でもあり、和装の際に立ち姿がすっきり美しく
見える日傘や扇子など、着物を着る生活の楽しみも提案してくださっています。


飯島桃子さんの刺繍は専用の道具とよりのかかっていない糸を用いる日本刺繍の
手法で、飯島さんの得意とする鳥や動物の文様が多く用いられた作品が出品されています。
ご自分で糸を染めることもあるとのことで、1針1針緻密に製作された作品は
近寄ってみることで独特のぼかしのような風合いも見えてきます。


組紐の峯さんの作品は全て作家自身が採取してきた野の草木によって染められたもの。
色とりどりの糸でできた紐は意外な植物で染められていることも。
「きのこブルー」とよばれる天然の染料には珍しい鮮やかなブルーはきのこによって
青く変色した朽木をに出してえられる色。組紐1本1本に長い時間と高い技術が
感じられます。



絵の石塚さんは墨絵を主に手がけ、様々なものに墨絵や彩色で絵を施した作品を
出品しています。桐箱に絵を施した作品は縁起物や昔話、墨絵の猫が描かれており
内側にも物語がつながっているものも。お正月の羽子板も色鮮やかに展示され、
早くも新年の気配を楽しめます。


18日には久保紀波さん、飯島桃子さんによるアーティストトークが
20:00〜開催されます。是非お運びくださいませ。


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