2020年7月28日火曜日

第205回 音を楽しむ会

7月の音を楽しむ会はテノール 猪村浩之さん、ピアノ 大坪由里さんによる演奏会を行ないました。


大坪さんの旋律と庭の雨音が呼応した「献呈」シューマン=リスト作曲、猪村さんの優しい祈りの歌声が響いた「アヴェ・マリア」シューベルト作曲、心がしっとりする清らかな水の流れを感じました。

「ネッラファンタジア」モッリコーネ作曲、平和を願った詞が青々とした空に広がり雲になる、音楽の情景が爽やかでした。


「スタンドアローン」久石譲作曲 と「いのちの歌」竹内まりや作詞/村松祟継作曲 は曲の主題と猪村さん、大坪さんのメロディーから織り成された美しい音楽模様が心にじんと染み渡るようでした。


陽が傾いた黄昏の板室で煌く「星に願いを」ハーライン作曲、沈んだ気持ちをも照らしてくれる「スマイル」チャップリン作曲、活力が湧いてくるような温かさを感じました。

最後は「ユーレイズミーアップ」ラブランド作曲 を披露、逞しく美麗で壮大な音楽世界に感動しました。


アンコールは「小さな空」武満徹作曲、故郷の赤く焼けた夕暮れの空、幼い記憶が思い出された素敵な曲と、猪村さんらしく太陽のように熱く燃える「オーソレミオ」をドラマティックに披露していただきました。


猪村さんと大坪さんの多彩な楽曲を堪能できた音を楽しむ会となりました、ご来場いただいた皆様ありがとうございました。


次回の音を楽しむ会は8月26日(水)、太鼓集団 天邪鬼 のみなさんです。
どうぞお楽しみに!

2020年7月8日水曜日

2020年7月 安齊賢太 展

7月1日より大黒屋サロンにて「安齊 賢太 展」が開催されております。



安齊賢太さんは福島県郡山市出身。大学卒業後、一時は会社に務めた後、京都工芸専門学校にて陶芸を学び、その後、渡英し陶芸家ダニエル・スミス氏のもとでアシスタント。帰国後、伊豆の陶芸家黒田泰蔵氏のもとで白磁を学び、2010年地元の郡山に戻り独立し築窯されました。

安齊さんの作品は、その制作方法と洗練されたフォルム、質感が特徴的です。粘土を成形し一度焼いた後に、磁器質の黒土に漆を混ぜたものを塗り、乾燥させては磨きあげるという作業をおよそ10回ほど繰り返し、最後にそれを焼きつけ磨きあげて仕上げます。漆は土台となる焼物に黒を定着させる糊の役目をはたしており、また強度を高めています。

大黒屋での個展は4年ぶり2回目となります。前回の作品展時から作品の質感は、マットな土と木の間のような質感から、自然石のように固くまた艶があり、肌のような柔らかさを備えた質感に変遷しています。そしてさらに洗練されたフォルム、佇まいがただただ美しい。古いものの写しでもなく、安齊さんの作品には不思議と人間がもつ、古代から紡がれきた美意識に訴えかけるようです。一度触れたら忘れられないでしょう。
今展示では、花器、壺を中心にうつわ、約120点を展示いたします。近年は、中国、台湾、アメリカ・ニューヨークなどでの個展も開催し、国際的にも活躍されています。ぜひ、この機会にご高覧いただければ幸いです。



会期:2020年7月1日(水) − 7月30日(木) 9:00 - 17:00
作家在廊予定日: 1,4,5, 10,11,12日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。

【特別企画】
華道家の上野雄次氏による花生けを7月10,11,12日の3日間限定で開催いたします。
お楽しみに!


2020年6月20日土曜日

山本亮平 作品紹介


梶原 靖元 + 山本 亮平展  
会期:2020年6月1日(月)− 6月29日(月) 9:00 - 17:00
会期中の休館日:9,10,11, 24,25日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。


今回は、山本亮平さんの作品の一部をこちらのブログにてご紹介いたします。
オンラインでの販売にもご対応いたしますので、作品リストなどご希望の方は、メール、インスタグラム、またはフェイスブックのメッセージでご連絡ください。
大黒屋Instagram
大黒屋Facebook
Email: onsen@itamuro-daikokuya.com



染付碗 30,000円
山本さんの染付の絵付けは全て、奥様の山本ゆきさんが担当しています。
二人でイメージを共有しながらゆきさんが筆を走らせます。



染付陰刻花卉文皿 5寸 4,500円(税別) *残3枚
山本さんの定番のお皿のひとつです。染付けと陰刻が絶妙なバランスで人気の作品です。




染付圏線文徳利 10,000円(税別)
山本さんの作品は、すべて素焼きをしないので、轆轤成型して生の状態の生地にそのまま絵付けをします。それによってなのでしょうか、呉須が土の奥まで染み込んでいるようにじんわりとしたムラが 、この深みと柔らかい印象になるのでしょうか。


染付圏線文椀 3,500円(税別)


染付桃文皿 7,000円(税別)  * 残 3枚



染付菊蝶文小坏 7,000円(税別)
山本さんの作陶の中で、初期伊万里への大きな興味が制作する上で重要な要素となっております。この小杯は、初期伊万里の陶片としてよく発見される形のひとつだそうで、当時の古唐津から白い器の伊万里への変遷時に想いをはせる。そんな一客。



青瓷耳盃 9,000円(税別)
耳盃と言えば、両耳なイメージですが、こちらは珍しい片耳 耳盃


唐津酒杯 10,000円(税別)
今回出品作品の中でも唯一の唐津酒杯。シンプルで端正な形です。


染付小壷 40,000円(税別)
山本さん特有の淡い染付け。はじめて彼の作品を見る方は少し物足りなく?感じるかもしれないですが、この淡く儚い染付けが魅力のひとつだと思います。


素白瓷掛花入 12,000円(税別) 売約済
超初窯物です。山本さんが昨年末に完成させたご自身の登窯。最初の最初の窯焚き時はまだ窯の土が固まっていなかったり高温に耐えきれないという心配な理由もあり、釉薬を必要としない唐津の焼締めものにも挑戦された貴重な記念すべき1点です。
土器の様で砂岩でできている。不思議な魅力があります。



染付角偏瓶 38,000円(税別)
初窯後に、登窯の修復、強度をより上げて今回焚き上げた作品が以下の作品群となります。真っ白ではなく、少しくすみが入ったのは煙を吸い込んだのでしょうか?独特の質感と表情をだしています。


瑠璃刷毛瓶 15,000円(税別)
惚れ惚れします。この凛とした瑠璃と佇まい。


染付砂目積花卉文皿 6,000円(税別)
ほぼ初窯となる作品群。窯焚きの荒々しさがうつわの表情から感じ取れます。
窯をこれから理解していく過程というなかでこのような表情の器に出会うことも今後少なくなるのかな。なんて思ったり。


染付砂目積花卉文小皿 4,000円(税別)
淡く儚い。。。


白瓷皿 4,000円(税別) *残 1枚 売約済
山本さんの作る白瓷皿。いろんな作品がある展示会場ではついつい見逃して、手にもとらないような作品なのかなぁ。シンプルで地味で気づいてもらえなそうな。
そんな素朴な存在感がこの器の最大の魅力。手にとってじっくり眺めるとわかります。



白瓷端反平猪口 3,500円(税別) *残 3客
山本さん「個人的に好きな形なんです。」と。  そう言われるとより欲しくなる。笑


染付花卉文小坏 7,000円(税別)


染付牡丹蝶文小坏 7,000円(税別)


今回、山本さんの作品は大きく分けると、2種類の作品がご覧いただける貴重な展示となっております。それは使用した登窯が、①唐津の友人作家の登窯と②自身でゼロから作り上げた新しい登窯です。
山本さんはこれまで、唐津の作家、矢野直人さんの登窯で一緒に窯焚きを行ってきていました。しかし昨年末、念願だった自身の登窯を完成させ、今年に入り遂に自身の窯で作品を焼き始めることができました。今回は、ほぼ初窯の作品と言いましょうか。初めてしっかりと作品を詰めて焼かれた作品です。
どちらの作品にもそれぞれの良さがあって見比べて見るとより面白いですよね。
こちらのブログで紹介した作品で素白瓷掛花入以降は、自身の窯ででたほぼ初窯ものの作品です。

*展覧会は6月29日までです。
他の作品、購入希望の方には作品リストをお送り致しますので、メッセージでお気軽にお問い合わせください。