次回の音を楽しむ会は2023年1月26日、チェロ 黒川正三さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!
※ 2022年12月の音を楽しむ会は「休演」です。
次回の音を楽しむ会は2023年1月26日、チェロ 黒川正三さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!
※ 2022年12月の音を楽しむ会は「休演」です。
11月2日より大黒屋サロンにて「小山厚子 展」を開催しております。
岡山県、備前焼の中心地である伊部に工房を構え、父、小山末廣氏とともに作陶されています。六古窯の一つでもある歴史ある備前焼は、釉薬を一切使用せず、絵付けもしないというシンプルな焼き物。1200~1300度の高温で焼き、土の性質や、窯への詰め方、窯の温度の変化、焼成時の灰や炭などによって模様が生み出されます。備前焼は、高温で約2週間焼き締めるため「投げても割れない」と言われるほど堅く、すり鉢や、大きなカメ、壷が多く作られてきました。また、微細な気孔があり通気性に優れているため、切花が長持ちする花器としても知られています。
備前の女流作家としても多くのファンがいる小山さんの作品は、独特の轆轤使いによって歪んで見えるようでバランスの取れた、微笑ましくもあり渋い佇まいは唯一無二の存在感。他の作家には真似できない独自の作風を築き上げられています。
10月の音を楽しむ会は独立研究者 森田真生さんによるトークライブ「数学の演奏会〜遊びながら考える〜」を行いました。
普段は京都を拠点に研究・教育・執筆のかたわら、国内外で「数学の演奏会」や「数学のブックトーク」などのライブ活動をされている森田さん。今回は、「習慣の変化」について話して頂きました。
日常生活で、「今やっていることは誰かのために、ないしは自分のためにもなっているのだろうか」と悩み、考える時が一度はあると思います。しかし、森田さんは「自分の営みがどこかで誰かのためになっている」、ここに生態系の面白さがあると言います。
この面白さを、大黒屋では10月末から見頃を迎える紅葉に例えて以下のお話をされました。
人は植物の色彩を見て感動しますが、植物は人を感動させるために色付いているわけではありません。冬支度をするために、葉のクロロフィルを分解して養分に変え、活動エネルギーを幹に送っているだけだそうです。つまり、植物が生きるためにしていたことが、結果的に、人を感動させることに繋がっているのです。
「習慣にある自由を解きほぐしていけば、生きているとより実感できるのではないか」と仰られた森田さん。日常生活にある小さな違和感にも目を向け、「思考」し、習慣に変化が生まれる。その習慣の変化の中に生活を豊かにするヒントがあるのではないかと感じた音を楽しむ会となりました。
次回の音を楽しむ会は11月26日、ヴァイオリン 新村隆慶さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!
9月30日より大黒屋サロンにて、五月女哲平さんの個展「入口のないかたち 」を開催しております。
9月の音を楽しむ会は当月の展示に合わせて盆栽研究家 川﨑仁美さんと塩津植物研究所 塩津丈洋さんによるトークイベントを行いました。
盆栽の歴史に触れながら「鉢植えと盆栽の違い」や「生活文化としての盆栽」についてお話して頂きました。
現代の生活空間でよく目にするのは盆栽ではなく「鉢植え」。
そもそも、鉢植えは「樹木のありのままの成長を楽しむ」もので、盆栽は「形を整え、理想の自然を楽しむ」ものと考えられます。
盆栽になるまでの過程として主に3つの過程があります。
①剪定:役割のない太い枝などを切る。
②針金掛け:日照条件を整える。
③鉢合わせ:正面を決める。樹形を決める。
そして、最後に高台などに乗せ、美しい自然の風景を楽しみます。
鉢の中で樹木を育てるという点から同じものと勘違いしてしまう、鉢植えと盆栽。2つの間にはとても繊細な作業があり、観る人を魅了させてくれます。
日本国内での盆栽の始まりは平安時代まで遡り、主に上流階級の貴族が楽しむものでした。鎌倉、室町と時代が変わるに連れ、武士の間にも広まります。
そして、明治時代になると政界財界で流行し始めます。この時、開催されたウィーン万博で盆栽が世界に広まります。昭和になると盆栽の世界大会も開催されるようになりました。庶民の「生活文化」の一部であった盆栽も、いつしか、「芸術文化」の一部へと変化し、現代人にとって高貴な位置付けへと戻ってきました。
川﨑さんの話によりますと、スコットランド出身の植物学者であり、プラントハンターでもあるロバート・フォーチュンが幕末の江戸を訪れて、「小さい家に住みながらも、精神性は貴族並み」という言葉を残しているそうです。
江戸時代の人々にとって盆栽は日常生活の一部でした。小さな変化にも一喜一憂できることは、今の時代にとっても必要なことだと改めて感じました。
これまでの盆栽に対するイメージを大きく覆す、とても充実した1時間となりました。
次回の音を楽しむ会は10月26日、数学者 森田真生さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!
※10月の音を楽しむ会は特別編です。