次回の音を楽しむ会は11月26日(火)、ピアノ 阿部海太郎さん、ヴォーカル 武田カオリさんのデュオ演奏です。
どうぞお楽しみに!
次回の音を楽しむ会は11月26日(火)、ピアノ 阿部海太郎さん、ヴォーカル 武田カオリさんのデュオ演奏です。
どうぞお楽しみに!
板室温泉大黒屋では10月4日より大黒屋サロンにて「磯飛節子展」を開催いたします。
磯飛さんは栃木県大田原市出身で、国内外から高く評価されている女性竹工芸作家の一人です。彼女は伝統的な竹工芸の技術を受け継ぎながらも、枠にとらわれない独自のスタイルを確立し、竹という自然素材に新たな魅力を引き出し、独自の感性で作品を生み出しています。磯飛の作品は、細く薄く成形された竹を巧みに操り、伝統的な編み技法に革新を加えたものです。ずらしや重ねの技法を駆使して生み出される独特の奥行きが特徴であり、その技術によって、竹の持つ柔らかさと強さが絶妙に調和した、繊細でありながら力強い作品が生まれます。また、竹を丁寧に染め分けることで、作品に微妙な色彩の変化と空気感を与える技術も、彼女の作品にさらなる深みをもたらしています。このような高度な技術と独創性は、竹工芸の分野で広く認められ、彼女の作品は国内外で多くの注目を集めています。
30代で竹工芸の世界に飛び込み、平成15年には日本伝統工芸展に初入選しました。その後、平成21年には栃木県文化奨励賞、平成22年には日本伝統工芸展で日本工芸会総裁賞を受賞するなど、その技術と表現力が高く評価され、数々の受賞歴を誇っています。彼女の作品には、伝統を尊重しつつも常に新たな挑戦を続ける姿勢が表れており、竹工芸の未来を切り拓く存在として大きな期待が寄せられています。




約6年ぶりとなる本展では、日本伝統工芸展に出品された作品をはじめ、花籃や盛籃、ブローチなど、日常で使用できる美しい作品約40点が展示されます。繊細な手仕事と伝統技法、そして独自の美意識が融合した作品群を通じて、竹工芸の新たな可能性と魅力を感じていただけます。また、磯飛が主宰する竹工芸教室の生徒たちによる作品も一部展示され、彼らが培ってきた技術と創造力も併せてご鑑賞いただけます。竹工芸の多様で豊かな表現を通じて、日本の伝統文化に触れる貴重な機会として、皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。
*会期終了翌日の10月30日(水)には磯飛節子による花籃製作のワークショップを開催いたします。このワークショップは昨年から大黒屋サロンにて不定期で開催しており、毎回好評を博しています。磯飛が直接指導し、竹を編み上げて花籃を完成させる過程を体験できる貴重な機会です。初心者から経験者まで、どなたでも参加いただけます。
竹工芸の魅力を肌で感じ、自らの手で作品を作り上げる楽しさを味わっていただけたら幸いです。参加をご希望の方は、大黒屋までお早めにご連絡ください。
*花籃製作ワークショップ
日程:10月30日(水)13:00-17:00
会場:大黒屋サロン 参加費:8,800円(材料費込) ←定員に達しました。
会期 : 2024 年10月4日(金) - 10月29日 (火) 10:00 - 17:00
9月の音を楽しむ会はピアノ 菅野潤さんによる演奏会でした。
今回の演目は...
○ ヨハン・セバスティアン・バッハ〜コラール前奏曲「主イエス・キリスト、我御身を呼ぶ」BWV639〜○ ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト〜ピアノソナタ第12番ヘ長調 KV332〜I アレグロII アダージョIII アレグロ・アッサイ○ ルードヴィヒ・ファン・ベートーヴェン〜ピアノソナタ第31番変イ長調作品110〜I モデラート・カンタービレ・モルト・エスプレッシーヴォII アレグロ・モルトIII アダージョ・マ・ノン・トロッポフーガ、アレグロ・マ・ノン・トロッポ○ フランツ・リスト〜二つの伝説〜I 小鳥たちに説教するアッシジの聖フランチェスコII 波の上を歩むパオラの聖フランチェスコ
元旦の能登半島沖地震から始まった令和6年。世界中で起こる戦争や自然災害など、一日でも早く平和な世の中になってほしいという祈りを込めたプログラムを組んで頂きました。
フランツ・リス卜作曲「小鳥たちに説教するアッシジの聖フランチェスコ」「波の上を歩むパオラの聖フランチェスコ」では、それぞれのストーリーをピアノの音色で表現。小鳥のさえずりのように、細かく弾き出されるピアノの音色や、波の上を渡るように低音から高音へ流れる音色は、菅野さんの表現力の高さを物語ります。
アンコールではクロード・ドビュッシー作曲「亜麻色の髪の乙女」を演奏。それまでの曲とは異なり、落ち着いた雰囲気の曲調は今回の音を楽しむ会の閉会を名残惜しく感じさせます。
次回の音を楽しむ会は10月26日(土)、大黒屋オペラによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!
板室温泉大黒屋では8月30日より大黒屋サロンにて「若杉集 展」を開催しております。
若杉さんは、益子の原土を用いて制作される急須でその名を広く知られ、今回の個展は大黒屋での展示としては約8年ぶり、4回目の開催となります。1977年、栃木県益子町にて独立・築窯し、1987年頃から焼締め急須を中心とした制作活動を本格的に開始しました。彼の作品は、益子の陶土に対する深いこだわりと探求心によって生まれたものです。自らの足で原土を探し、職人から土作りの技術を学びながら益子産の粘土を100パーセント使用して、緻密で美しい焼締め急須を作り上げてきました。益子の陶土は、砂が多く肌理が粗いため粘りが少なく、焼締め急須には最も不向きであるとされてきました。しかし、若杉さんはその挑戦を恐れず、益子の土の新たな可能性を切り拓くべく尽力してきました。その功績は高く評価され、第5回益子国際陶芸展では大賞にあたる濱田庄司賞を受賞されています。
代表的な作品である急須は、異なる種類の益子の原土を用いて制作されています。原土の特性はもちろん、土作りの工程によっても作品の肌合いに独特の表情が生まれます。急須には、一つ一つ異なる創意工夫が込められており、益子の粘土が持つ特徴の砂目で鉄分を含む二級品とされるものを巧みに活かしています。原土を自ら手堀りし、水簸(すいひ)を繰り返して土の欠点を克服し、優れた質の粘土を精製しています。その結果、釉薬を一切使用せずに焼き締められた作品は、若杉さんの卓越した技術が際立つ仕上がりとなっています。
現在、益子焼といえども、益子の土を100%使用した陶器は非常に稀少です。若杉さんの作品名に「日陰○○土」、「川又○○土」、「吉沢水簸土」など職人さんや固有名が必ず記載されています。それには粘土を作る職人さんへの敬意の表現だと言います。
今展覧会では、益子の原土のこだわりについても紹介できるよう、長年にわたり若杉さんの作品をコレクションし続けてきた齋藤史則さんのご協力のもと、益子の原土とこれまでの代表作も合わせて展示いたします。急須をはじめ、酒器や茶器など約100点にわたる作品が展示される予定です。この展覧会を通じて、若杉集さんが手掛ける益子の土への深い魅力と、彼の技術の粋を存分にご堪能いただけたら幸いです。
8月の音を楽しむ会は囃子 藤舎呂英さん、笛 福原徹彦さん、日本舞踊 花柳美輝風さんによる演奏会でした。
今回の演目...
花の心
月代
水
まほろば
第2回 音を楽しむ会よりご出演頂いている藤舎さん。2020年3月以来4年振りのご出演でした。
花の一生の儚さを表現した「花の心」では、笛の優美な音色と、鼓の見た目以上の繊細な音に聞き入りました。
国を問わずイメージできるように作られた曲「月代」。妖精が眠りから目を覚まし、月を作る様を藤舎さん、福原さんのお囃子だけではなく、花柳さんの可憐な舞と合わせて楽しむことができました。
演奏の合間には、鼓や笛の構造だけではなく、何をどう表現するかなど、即興演奏を交え、楽器の解説もありました。
水の一生を表現した「水」。雫が集まり、川となり、海へ流れて、水蒸気へと還り、雫となって、再び降り注ぐ。日常生活では深く考えない自然現象を言葉で理解し、鼓や笛の音色で情景をイメージする時間はとても有意義な時間となりました。
平和をテーマに幸せを祈願した「まほろば」は、お囃子の雅な音色とともに、舞と合わせて鳴り響く神楽鈴が心に染み入る、素敵な一曲でした。
藤舎様、福原様が作曲された曲に、花柳様が振付し、舞う。御三方だからこその音の世界観を堪能できた、音を楽しむ会となりました。
次回の音を楽しむ会は9月26日(木)、ピアノ 菅野潤さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!