大黒屋にゆかりのある作家12名による酒器にスポットを当てた展示です。
ぐい吞み、片口など日本酒の酒器、グラスやゴブレットなど洋の酒器など
クリスマス、お正月など大切な集まりには欠かせない多種多様なお酒に
まつわる器が集まりました。
今年初めて参加となる作家は3名です。
髹漆の重要無形文化財保持者(人間国宝)小森邦衛さん。2014年の個展で高い
技術により漆工芸の真髄を見せてくださいました。本展では普段使いのできる
盃を多く出品。人間国宝の技をご家庭で味わう機会となっております。
備前焼の里伊部で作陶を行う小山厚子さん。ひしゃいだり、ゆがんだりと豪快な
器の形と、火襷など備前の技を駆使しつつ「異色の備前焼」と呼ばれる斬新で奔放な
表情が特徴。大黒屋では初めてのご紹介、ぜひ手に取っていただきたい作品です。
ガラス作家瀬沼健太郎さん。花草木とともに活きる独特な質感、肌合いの花器で
知られる瀬沼さんですが、本展では銀箔を用いた渋い風合いの作品を出品しています。
箔とガラスが相互に生み出す独特の質感は手近にご覧いただきたい作品です。
昨年から続けて出品していただいている作家は9名。
7月の個展で好評をいただいた安齊賢太さん。
福島で作陶する伊藤文夫さん。
5月の個展では大型のオブジェも出品しました加藤委さん。
大黒屋のお膳で多く使用され、長く親しまれています笠間のガラス工芸家杉山洋二さん。
大黒屋入口のガラスの庭の作品「ヒカリ溢ルル」作者の西中千人さん。
来年オブジェによる個展を開催予定の宮澤章さん。
独特の赤絵、彩色で知られる松田百合子さん。
粉引の作品で知られる吉村昌也さん。
益子の土にこだわって制作を行う若杉集さん。
コレクションは菅木志雄に加え山本雄基、磯谷博史、津田久美恵など
若手作家の作品を中心に展示しております。
酒器、現代美術の共演。会期は1月5日までです。
ぜひお運びください。