2023年11月26日日曜日

第237回 音を楽しむ会

2023年最後の音を楽しむ会はソプラノ 西田真以さん、ピアノ 吉本有佑さんによる演奏会を行いました。



今回の演目は...


〈 5つのGiuseppe Verdi 1813〜1901(ジュゼッペ・ヴェルディ)のオペラから 〉


◯「椿姫」より 乾杯の歌(1853年)


(Brindisi  from La Traviata)


◯「海賊」より 私の頭から暗い考えを(1848年)


(Non so le tetre immagini  from Il Corsaro)


◯「ルイザ・ミラー」より 神よ、私を罰してください(1849年)


(Tu puniscimi, o Signore   from Luisa Miller)


◯ マスカーニ作曲 カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲(ピアノソロ)


◯「イル・トロヴァトーレ」より 穏やかな夜、美しい月が(1853年)


(Tacea la notte placida  from Il Trovatore)


◯「オテロ」より 柳の歌〜アヴェ・マリア(1887年)


(Canzone del Salice 〜 Ave Maria  from Otello)


◯アンコール



夕食前にお飲み物を片手に楽しんで欲しいということで「椿姫より乾杯の歌」で開演しました。

ソプラノだけではなく、マスカーニ作曲「カヴァレリア・ルスティカーナ間奏曲」をピアノソロで演奏。吉本さんの美しく澄んだ音色に聞き入りました。

曲間には曲の時代背景、作曲者の人柄など曲の説明もあり、お二人の演奏を楽しむだけではなく、曲について理解し、より深く音楽を楽しむことができました。

「オテロより柳の歌〜アヴェ・マリア〜」は約15分と長尺で、オテロの妻であるデズデモーナの嘆きを表現しています。曲中には照明を落とし、明かりを持って登場する演出もあり、オテロの世界へと一気に引き込まれます。西田さんの表現力の高い歌声と、吉本さんの繊細なピアノの音色に魅了された一曲でした。

西田さんの凛としていて心に響く歌声と吉本さんの精妙かつ温かい音色を堪能した楽しむ会となりました。





次回の音を楽しむ会は2024年1月26日(金)、笛方 福原寛さんによる演奏会です。

どうぞお楽しみに!

※2023年12月は休演です。


2023年11月2日木曜日

2023年11月 志村睦彦・宮岡麻衣子展

 板室温泉大黒屋では11月2日より大黒屋サロンにて「志村睦彦・宮岡麻衣子 展」を開催しております。

志村さんは日本料理の調理師時代に陶芸を始め、愛知県窯業高等技術専門学校卒業後、瀬戸の長江惣吉氏に師事。中国古陶磁の発掘などを経て、東京都青梅市にて宮岡さんとともに花月窯を開かれました。


宮岡さんは武蔵野美術大学油絵学科を卒業後、愛知県窯業高等技術専門学校で陶芸を学ばれ、古陶に思いを寄せたうつわを丹念に作られています。



 志村さんと宮岡さんお二人のよる大黒屋では初めての展覧会。粉引、三島、青磁、白磁、染付、瑠璃釉など、日常のうつわ、また一点ものの花器や大皿など展示いたします。高麗や李朝、古伊万里がお好きなお二人の美しくたおやかにに力強い作品。

ぜひこの機会にご高覧ください。


会期 : 2023 年 11月 2 日 (木) - 11月 26 日 (日) 9:00 - 17:00
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。