2018年6月27日水曜日
第183回 音を楽しむ会
6月の音を楽しむ会は三味線の佐藤通弘さんと佐藤通芳さん、箏の海寶幸子さんによる演奏会が行われました。通弘さんが大黒屋に初めていらっしゃったのが33年前、音を楽しむ会初出演が2013年の時で今回が5回目のご出演です。
通弘さんから「家族との思い出がたくさん詰まった大黒屋で演奏できることは大変嬉しいことです。大黒屋という癒しの場で感謝を込めて演奏いたします。」とお話をいただきました。
1曲目は「即興掛け合い津軽じょんから節」、2曲目は「津軽音頭」。三味線の飛ぶように軽やかな旋律が鳴り響きます。
3曲目「夢」、4曲目「水」。目を閉じると幻想的な「夢」の中に入り込むような箏の音色でした。
5曲目、通芳さんソロの「津軽じょんから節」。豪快さと繊細さを兼ね備えた音色でバリエーションに富んだ演奏を披露していただきました。
6曲目「夏宵まつり」。お客様が「ヤーヤドー」「ラッセラーラッセラー」とねぷたの掛け声を叫ぶ場面もあり、会場が一気に熱を帯びていきました。
7曲目「荷方節」。高速怒濤の掛け合いが連続で鳴り響き、お客様を迫力ある三味線の世界へ魅き込みます。通弘さんが天真爛漫踊るように弾いて、それに合わせて通芳さんが弾き応える姿を見て親子の強い絆を感じました。
アンコール8曲目「三味線ポルカ」。ユーモラスかつ奇想天外な演奏で圧巻のステージを生み出し、会場から拍手喝采の声が湧き起こり、梅雨の湿りを吹き飛ばす活気溢れる三味線演奏を最後まで魅せていただいた素晴らしい演奏会となりました。
次回の音を楽しむ会は7月26日(木)、香道の蜂谷宗苾さんです。
どうぞお楽しみに!
2018年6月20日水曜日
磯飛節子 アートを語る会
現在サロン展示中の磯飛節子さんによるアートを語る会が行われました。スライドを使って制作方法やこれまでの作品など分かりやすくお話していただきました。
「先人が考えた技術を残したい」という思いで『編み』の技法による重六目、『組み』の技法による千筋捻の作品を制作しているそうです。
「竹工芸は見て楽しむことを念頭に作っています。作品において全てオリジナルのものはなく、古いものから学んで新しいものを生み出しています。伝統とは変化していくもの、新しくしていくことだと思っています。」
「作りたいものを作る」をモットーにしている磯飛さんにとって、伝統工芸展に出品して評価されることは自分が気づかなかったことに気づく良い機会だといいます。
「用の美とは器の形を借りて表現するもの、用途に耐えられるもの。バランスやアール、細さなど細部にも竹の軽やかさを出すようにいつも心がけています。」
「今の仕事が好きです。好きなことを職業にして楽しく作ることが幸せ。自分のできる力で時間をかけたもの、細かい部分に気をつかったものをこれからも作っていきたいです。」と今後の抱負を話し、最後に○△□に言葉を入れて今の磯飛さんを表現していただきました。
△美 ○目 □技
【自然や建築物、芸術作品など良いものを自分の目で見て、竹工芸の技術を磨きながら、しなやかで美しい作品を制作していく。】
磯飛節子さんの展示は6月29日(金)まで行われます。どうぞお運びくださいませ。
竹工芸を八木澤正さんの教室で学び始めた磯飛さん「最初は趣味で楽しく作っていました。」
初期の頃、先生の教えで茶や黄など自然色の作品が多数でしたが、徐々に鮮やかな赤を使うようになりました。竹の色彩は化学染料を使用しており、漆による仕上げが施されています。「年月が経つほどに上品な透け感が生まれていきます。」
「竹工芸は見て楽しむことを念頭に作っています。作品において全てオリジナルのものはなく、古いものから学んで新しいものを生み出しています。伝統とは変化していくもの、新しくしていくことだと思っています。」
「作りたいものを作る」をモットーにしている磯飛さんにとって、伝統工芸展に出品して評価されることは自分が気づかなかったことに気づく良い機会だといいます。
「用の美とは器の形を借りて表現するもの、用途に耐えられるもの。バランスやアール、細さなど細部にも竹の軽やかさを出すようにいつも心がけています。」
「今の仕事が好きです。好きなことを職業にして楽しく作ることが幸せ。自分のできる力で時間をかけたもの、細かい部分に気をつかったものをこれからも作っていきたいです。」と今後の抱負を話し、最後に○△□に言葉を入れて今の磯飛さんを表現していただきました。
△美 ○目 □技
【自然や建築物、芸術作品など良いものを自分の目で見て、竹工芸の技術を磨きながら、しなやかで美しい作品を制作していく。】
磯飛節子さんの展示は6月29日(金)まで行われます。どうぞお運びくださいませ。
2018年6月2日土曜日
磯飛節子展 出品作品のご紹介
昨日から開催しております「磯飛節子展」は磯飛さんの作品を初めて大黒屋でご覧いただける貴重な機会となりました。
伝統工芸展で出品された作品など制作に数カ月はかかるという大作も出品されています。
こちらでは、展示作品の一部を紹介いたします。
磯飛さんの作品は細部の精密さ、繊細さもぜひご覧いただきたい作品ばかりですのでぜひ会場にお運びください。
伝統工芸展で出品された作品など制作に数カ月はかかるという大作も出品されています。
こちらでは、展示作品の一部を紹介いたします。
磯飛さんの作品は細部の精密さ、繊細さもぜひご覧いただきたい作品ばかりですのでぜひ会場にお運びください。
巻編盛籃「花筏」 平成29年 第64回日本伝統工芸展入選
千筋捻花籃「光立つ」 平成27年 第55回東日本伝統工芸展
日本工芸会東日本支部長賞
重六目盛籃「林泉」
網代方文千筋捻盛籃「豊原」
網代角窓盛籃「天恵」
重六目盛籃
巻六目花籃
千筋捻花籃「月光」
煤竹千筋花籃「叢」
透網代花籃
白錆花籃
篶竹白錆花籃「清風」
白錆花籃「ほおずき」
白錆花籃「つぼみ」
篶竹六目花籃
千筋捻花籃「あかり」
網代編花籃
篶竹花籃
2018年6月1日金曜日
6月 磯飛節子展
本日から大黒屋サロンにて磯飛節子展が始まりました。
磯飛節子さんは大田原出身・在住の竹工芸作家であり、数少ない女流作家として日本だけでなく海外の展示に出品するなど注目を集めています。
本展は大黒屋初個展であり、那須塩原市において磯飛さんの作品を一同にご覧いただける機会になっています。
細く薄く成形した竹を先人から受け継がれた編み方を活かしつつ、ずらしたり重ねたりすることにより奥行きのある独自の編み方を生み出したり、細かく染めわけた竹を編むことで見込みに空気感を生み出すなど磯飛さんならではの高い技術は竹工芸の世界で高く評価されています。
磯飛さんの作品は竹独特の繊維・弾力を活かし、線の集合によって面を作ることによって生まれる透ける形、軽やかで空気を包む形を大事にしながら凛とした気品を感じさせます。
爽やかな初夏の季節に、磯飛さんの竹の作品に花や緑がよく映えます。
作家の磯飛節子さんは毎週土曜日・日曜日在廊されます。
18日(月)20:00〜はアーティストトークが開催されますのでぜひお運びください。
磯飛節子さんは大田原出身・在住の竹工芸作家であり、数少ない女流作家として日本だけでなく海外の展示に出品するなど注目を集めています。
本展は大黒屋初個展であり、那須塩原市において磯飛さんの作品を一同にご覧いただける機会になっています。
細く薄く成形した竹を先人から受け継がれた編み方を活かしつつ、ずらしたり重ねたりすることにより奥行きのある独自の編み方を生み出したり、細かく染めわけた竹を編むことで見込みに空気感を生み出すなど磯飛さんならではの高い技術は竹工芸の世界で高く評価されています。
磯飛さんの作品は竹独特の繊維・弾力を活かし、線の集合によって面を作ることによって生まれる透ける形、軽やかで空気を包む形を大事にしながら凛とした気品を感じさせます。
爽やかな初夏の季節に、磯飛さんの竹の作品に花や緑がよく映えます。
作家の磯飛節子さんは毎週土曜日・日曜日在廊されます。
18日(月)20:00〜はアーティストトークが開催されますのでぜひお運びください。
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