2022年2月26日土曜日

第219回 音を楽しむ会

 2月の音を楽しむ会はテノール 猪村浩之さん、ピアノ 大坪由里さんの演奏会を行いました。今回で13回目のご出演です。「 愛と情熱のオペラ 」というテーマを掲げ、アンコール含め、全10曲を披露して頂きました。

1曲目、大坪さんのピアノソロでスーク作曲「 愛の歌 」。2曲目、ドニゼッティ作曲「 オペラ 愛の妙薬 より 〜人知れぬ涙〜 」。13回目にして初のオールオペラアリアということもあり、緊張していると仰っていた猪村さん。緊張を微塵も感じさせない歌声と大坪さんの繊細かつ美しい音色で会場の雰囲気を一気に作り上げました。

3曲目、プッチーニ作曲「 オペラ トスカ より 〜妙なる調和〜 」。画家カヴァラドッシのトスカに対する熱い思いを披露して頂きました。

4曲目、未完のオペラと言われている、ドニゼッティ作曲「 オペラ アルバ伯爵 より 〜清純で美しい天使〜 」を披露。猪村さんの表情や仕草、そして、大坪さんの奏でる、流れるような音色。二人が作り上げる音楽に魅了される一曲でした。

5曲目、ピアノソロでマスカーニ作曲「 オペラ カヴァレリア・ルスティカーナ より 〜間奏曲〜 」を披露。大坪さんの優しく、清らかな音色で披露して頂きました。

6曲目、チレア作曲「 オペラ アルルの女 より 〜フェデリーコの嘆き〜 」。この曲は、猪村さんが高校生の時から歌い始め、50歳になる現在、ようやく気持ちよく歌えるようになった曲だそうです。素晴らしいアクートに聞き入った1曲でした。

7曲目、プッチーニ作曲「 オペラ トスカ より 〜星は光りぬ〜 」。「これほど生きたいと思ったことはない」と嘆くように歌う、この曲。猪村さんの力強く、情熱的な歌声で披露して頂きました。

アンコール1曲目には、ピアノソロでプッチーニ作曲「アルバムの一葉」を披露。流れるような曲調の中にリズミカルな音を感じられ、心踊る1曲となりました。

2曲目、ヴェルディ作曲「 春風よ、なぜ私を目覚めさせるのか 」。ウェルテルのシャルロッテに対する嘆き、悲しみを叙情的に歌って頂きました。

最後に、プッチーニ作曲「 オペラ トゥーランドット より 〜誰も寝てはならぬ〜  」を披露。終盤にも関わらず、伸びやかな歌声で会場を包み込み、演奏後、惜しみない拍手が猪村さん、大坪さんに送られました。

コロナ禍で暗く落ち込んでいる空気を吹き飛ばすような、力強く情熱的な猪村さんの歌声と大坪さんの温かく美しい音色に魅了された音を楽しむ会となりました。


次回の音を楽しむ会は3月26日(土)、クラヴィコード 内田輝さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!



2022年2月4日金曜日

2022年2月 大黒屋コレクション展

 2月4日より大黒屋サロンにて「大黒屋コレクション展」を開催しております。

                      菅木志雄「通体連継」
                      新里明士「Forma blu」
  久保田沙耶「Work in progress forever「湯」」
對木裕里 「土地」
荒木悠 「Airborne(ALT→LGW)」
村井正誠 「気配」
磯谷博史 「鳥と数字(20,23,26,27)」
宮澤章 「積化象嵌花生」


磯飛節子 「巻六目花籃」

大黒屋コレクションの中から菅木志雄、磯谷博史、新里明士、久保田沙耶、村井正誠、對木裕里などの作品を展示しております。

会期 : 2022 年 2 月 4 日 (金) - 2 月 28 日 (月) 9:00 - 17:00
会期中の休館日:2月1・2・3・15・16・17日

※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。




2022年1月26日水曜日

第218回 音を楽しむ会

 2022年最初の音を楽しむ会はソプラノ 西田真以さん、ピアノ 吉本有佑さんによる演奏会を行いました。今回は西田さんがイタリアにいる時の半分は費やしたというG.ロッシーニの作曲した曲がメインでした。

1曲目、2曲目にG.ロッシーニ作曲「音楽の夜会」より、“約束” “非難” を歌って頂きました。観客に優しく語りかけるような “約束” に対し、嘆き悲しみ訴えかけてくるような “非難” という、2曲の対比を楽しむことができました。

続いて、“饗宴” 。曲名をそのまま表現したような酒場で飲んで、歌って、騒ぐ様子を西田さんの歌声だけではなく、表情、仕草で感じることができました。

4曲目、5曲目には “誘い” “アルプスの羊飼いの娘” を演奏。愛を告げる様子を叙情的に歌われている誘いに対し、アルプスの綺麗な街の中で明るく純粋な少女が街を訪れた旅人に話しかけている様子が頭に浮かぶアルプスの羊飼いの娘でした。

6曲目にはナポリ地方の舞踏曲「タランテラ 」の一種でもある “踊り” を披露。タランテラは毒グモのタランチュラに咬まれた時に、この踊りを踊ると治るという伝説や毒グモに刺されて死ぬまで踊り狂った伝説などが語源と言われています。西田さんによる踊りはクモの毒により気持ちが高揚している瞬間と毒により苦しみながらも踊らなければいけないつらい瞬間が鮮明に表現されていました。

7曲目は吉本有佑さんのピアノソロ、F,リスト作曲、ロッシーニによる2つのトランスクリプション “「第1曲」スタバート・マーテルのマリア” を演奏して頂きました。ピアノの落ち着いた音色の中に吉本さんの丁寧で温かい気持ちを感じられる1曲でした。

後半の3曲もG.ロッシー二による作曲曲。まずは、3週間で書き終えたというG.ロッシーニの真骨頂の曲「セビリアの理髪師」より “今の歌声は” を披露。ロジーナの伯爵に対する恋心を、伸びやかな歌声で表現して頂きました。

9曲目は「ウィリアム・テル」より “暗い森” イタリア語バージョン。G.ロッシーニが37歳の時に悩み、葛藤しながらも4ヶ月かけて作曲した名曲です。ウィリアム・テルの野望を胸に抱いている様子が西田さんの歌声、そして、吉本さんのピアノの音色によって巧みに表現されていました。

最後に「セミラミデ」より“麗しい光が”を演奏。この曲はG.ロッシーニがベートーヴェン作曲「交響曲第3番:英雄」に影響を受け、イタリアの歌劇場のために書いた最後の曲です。ロッシーニのベートーヴェンに対する、情熱を感じられる1曲でした。

アンコールにはウィンター・ワンダーランドを歌って頂きました。大黒屋の雪景色にぴったりな、明るくアップテンポな曲で、1月の音を楽しむ会は幕を閉じました。

西田さんの伸びやかで心に響く歌声だけではなく、吉本さんの繊細かつ丁寧な音色に魅了された音を楽しむ会となりました。






次回の音を楽しむ会は2月26日(土)、
テノール 猪村浩之さん ピアノ大坪由里さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!

2021年12月26日日曜日

第217回 音を楽しむ会

 12月の音を楽しむ会は三味線 佐藤通弘さん、箏 海寶幸子さん、三味線 佐藤通芳さんによる演奏会を行いました。今回で7回目のご出演です。

2021年最後の音を楽しむ会は「 津軽じょんがら節 掛け合い 」で幕開けでした。

2曲目は津軽じょんがら節とは一転、落ち着いた曲調の 「 十三の砂山 」を演奏。


3曲目は臨場感のある演奏に熱い思いを感じた「 ドダレバチ 」。

4曲目は佐藤通弘さんのソロで 「 津軽よされ 」、5曲目は佐藤通芳さんがアメリカツアー中に、様々な音楽に触れ生まれた「 アパラチアン三味線 」。

6曲目、7曲目は同じ弦楽器でも、三味線の勢いのある音色とは異なり、箏の雅な音色で「 雪の降る町を 」「 讃歌 」を海寶幸子さんに演奏して頂きました。

最後にお二人の息の合った演奏に心躍される「 三味線ポルカ 」を演奏。

アンコールには音色だけではなく演奏姿にも魅了された 「 荷方節 」を演奏して頂きました。


三味線と箏の静と動を感じられる演奏に心癒された音を楽しむ会になりました。






次回の音を楽しむ会は1月26日(水)、ソプラノ 西田真以さんによる演奏会です。
どうぞお楽しみに!






2021年12月18日土曜日

2021年12月-2022年1月 カップ展

 12月18日より大黒屋サロンにて「カップ展」が開催されております。

 今回のカップ展では13名の作家たちによる、マグカップやコーヒーカップ、湯呑み、グラスカップなどのより日常で使いやすい作品を展示しております。作家それぞれの技法、素材から生み出された表情豊かな作品を是非手に取ってご覧ください。

会期:2021年12月18日(土)-1月31日(金) 9:00 - 17:00

会期中の休館日:1月5,6,18,19,20日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。

展示作家
安齊賢太(郡山)、井内素(京都)、生形由香(益子)、川野恭和(鹿児島)、岸田匡啓(唐津)、杉山洋二(笠間)、竹花正弘(唐津)、光藤佐(兵庫)、宮澤有斗(益子)、浜野まゆみ(唐津・有田)、矢野直人(唐津)、加藤委(多治見)、渡邊心平(伊万里)