2015年9月27日日曜日

第150回 音を楽しむ会

今回の音を楽しむ会は記念すべき第150回目です。
ワーグナーの名作「タンホイザー」を若手歌手と大黒屋合唱団で歌いました。
2人の女性の愛の間で葛藤する騎士タンホイザーが、エリーザベトの自己犠牲に救済される物語です。歌合戦の場面など力強い歌声に圧倒され、物語をより近くで感じることができました。


タンホイザー 佐々木洋平(テノール)



エリーザベト 廣橋英枝(ソプラノ)



ヴェーヌス  幣真千子(メッゾソプラノ)



ヴォルフラム 磯谷大樹(バリトン)



ピアノ 大澤悠子



指揮   中橋健太郎左衛門
合唱          大黒屋合唱団


この日のために大黒屋合唱団も練習を重ねてまいりました。それぞれが思い思いの表情で物語の重要な場面を演出しました。


会場も大いに盛り上がり、拍手の嵐が巻き起こりました。



次回の音を楽しむ会は10月26日(月)、テノールの猪村浩之さん、ピアノの大坪由里さんです。お楽しみに!

2015年9月19日土曜日

吉田喜彦 アートを語る会 

今日は吉田喜彦先生のアートを語る会が行われました。

先生と呼ばれることに戸惑う吉田喜彦先生
以下先生ではなく〝さん ″で書かせていただきます。

吉田さんは現在岐阜県可児市にて作陶されています。


お話をしながらもついつい手を動かしてしまうと、照れ臭そうに話し出す吉田喜彦さん。

自分が好きなものをつくりたい。お茶碗でも使っていて心地よいもの。
粉引の器でも、粉引を作るのではなく、白化粧の白の器をつくりたい。

既成概念にとらわれた、枠の中の陶芸をするのではなく、
自分なりの『いいもの』を作っていきたいと語っていただきました。

吉田さんは古いものも多くコレクションされております。
今回の展示にもご自宅にあった古布を持ってきていただき、吉田さんの作品と一緒に展示
させていただきました。


吉田喜彦さんご自宅のコレクション

そんな古いもののいいところは?との質問に対して
「このものをつくりたい人が作ったからでしょうね」と。
まねではなく、技巧的な見せ物でもなく、
いいと思えるなにかをしっかり持って作ったものだからとお答え頂きました。

最後にどんな思いで作陶しているかという問いには
「心のままに」


そんな吉田さんの楽しみは
草花を見ながら散歩をすること

吉田喜彦さんの展示は9月29日までです。
吉田さんの「こころのままにつくられたいいもの」
手にとって感じていただければと思います。

2015年9月10日木曜日

このたびの大雨につきまして

昨日から続きました記録的な大雨で被害に遭われたみなさまに
心からお見舞いを申し上げます。

強い雨ではございましたが、
大黒屋は大きな被害もなく、通常通り営業をしております。

多くの方々にご心配をおかけしました。
皆様の温かいお心遣いに感謝申し上げます。

大黒屋

2015年9月3日木曜日

鈴木孝幸さん個展のお知らせ

大黒屋現代アート公募展の第4回大賞受賞者の
鈴木孝幸さんの個展が東京のGallery αMにて開催されます。

「信濃川(撮影 鈴木孝幸)」

2015年9月12日(土)~10月17日(土)
gallery αM
11:00~19:00 日月祝休 入場無料
アーティストトーク 9月12日(土)18時~19時
オープニングパーティー  9月12日(土)19時〜


今回の個展では、日本各地の河原などで採取した石を
東京という都市の象徴の中に集める作品を試みるそうです。

「heaping earth-418 水の記憶」2012


鈴木さんは以前大黒屋の西の館のパーマネント作品を制作する際にも
大黒屋前の那珂川の河原にて石を採取、作品を制作しました。

今回の個展に際して、8月5日に同じ河原にて作品の石の採取が行われました。

板室でも30度を超す猛暑日

河原を歩きながら選び、あらかじめひとところ集めてある石

鈴木さん自身の手で搬出するトラックへと積み込みます




 採取した石がどのような作品へ変わるのかは会場でしかわかりません。
ぜひお近くの方はお運びくださいませ。


吉田喜彦展 ー花器 鉢 徳利ー

茶盌につづき、花器、鉢、徳利をご紹介いたします。




白化粧面取壷



白化粧しのぎ手鉢



 白化粧掛残 文壷




志野徳利



花器について、吉田さんは野の花をすっとさすだけでいい、
ぜひ使ってみてくださいとおっしゃっています。
会場では花を活けた作品もご覧いただけます。

ぜひお運びくださいませ

吉田喜彦展 ー茶盌ー

昨日から開催されている吉田喜彦展に出品されている作品は
普段見ることのできない逸品ばかり。
この機会にいくつかご紹介したいと思います。

今回は茶盌の中から3点。






瀬戸黒筒茶盌





土灰釉筒茶盌





志野茶盌

茶盌は写真では伝わらない魅力に満ちている作品です。
ぜひ間近でご覧いただければと思います。


2015年9月1日火曜日

9月 吉田喜彦展

本日より、吉田喜彦展が始まりました。

岐阜県可児市に窯をもつ吉田喜彦さんは今年79歳。
海外でも展示や講演を行うなど国際的に注目されている作家です。
大黒屋では2回目の個展となりました。


今回は吉田さんのコレクションの様々な布と共に展示。
白化粧の花器が映えます。



志野、瀬戸黒、白化粧、灰釉の伝統的な技法で製作する吉田さんですが、
その形は伝統にとらわれずおおらかでありつつ洗練された美しさを持っています。
制作中は作品の「内側」のことを考えるという吉田さん。
中がしっかりすればおのずと外はきちんと見えてくるとのこと。
手に取り、中と手にとった感触をぜひご覧いただければと思います。


9月18日は20:00〜アーティストトークも予定されています。