吉村昌也さんによるアーティストトークが先日行われました。
吉村さんの学生時代やサラリーマン時代の話から
桑沢デザインでの、既成概念を壊す思想を学んだ話をされました。
もともと陶芸が好きで、よくギャラリーに足を運ぶうちに
自分もやりたいという気持ちに移行していったようです。
茨城県笠間市に薪窯を築き粉引をやるようになります。
先生曰く、茨城の土は鉄を多く含む黒土で、決して質のいい
土ではない。しかし、それに白化粧をし付加価値をもたせる
仕事をしている。と、おっしゃっております。
また、粉引は変化を楽しむものでもあり、
むしろ使わないと本当の価値はないと話します。
当時、あまりいなかった粉引作家としてデビューし、
現在では粉引を代表する存在にまでなられております。
現在でも、粉引墨染めという新しい技法への開発、挑戦や
常に面白い形を意識して作陶に励んでいると話しておりました。
※「アートを語る会」は毎月18日ですが、4月に限り29日に行いました。ご迷惑をおかけ致します。