大黒屋では初の個展です。
磯谷博史さんは東京藝術大学で建築と美術、またイギリスの大学で美術を学び、現在は日本だけでなくアメリカ、シンガポール、スイスやイタリアなど国際的に個展やグループ展を行っています。
「ブランク・ブック」タイプCプリント、着色されたフレーム(2016)
磯谷さんの写真作品はプリントした写真の色彩を意図的に減退させ、フレームに退色する以前の被写体の色を着色することによって成立しています。
「すきまを育てる」タイプCプリント、着色されたフレーム(2005-2012)
今回の表題でもある「すきまを育てる」はいちごにカプセルをかぶせ、カプセルといちごのすきまが消滅したあと、またしぼんでいく過程ですきまが育っていく様を撮影した写真がもとになっています。
写真にうつっているものには過去が存在しますがそこに存在する時間と現在の時間の「すきま」、また着色された色彩と今は存在しない色彩の間の「すきま」物体にはたらく力学
日常の中にふと現れるあやういバランスや因果関係を感じることもできます。
写真にうつっているものには過去が存在しますがそこに存在する時間と現在の時間の「すきま」、また着色された色彩と今は存在しない色彩の間の「すきま」物体にはたらく力学
日常の中にふと現れるあやういバランスや因果関係を感じることもできます。
館内の各所で作品と出会う大黒屋において、磯谷さんの作品もまた、ふと出会うことによりこれまで認識していた日常から少し異なる「すきま」を発見するきっかけになることでしょう。
磯谷博史さんのアーティストトークは8月18日(木)20:00〜行われます。
ご宿泊でなくともトークは聞くことができます。
どうぞお問い合わせください。お越しをお待ちしております。