宮澤有斗さんは6月に個展を行った宮澤章さんの息子で、現在はお父さんと同じ場所で作陶しています。大黒屋で働き退職してから初めての個展、今回のアートを語る会には展示を楽しみに来た顔馴染みのお客様も多くいらっしゃいました。
働いていた頃、よく川に石を拾いに行っていたという宮澤さん。石に見るように、自然界には1つとして同じものはありません。触れるとざらざらした土の感触も自然から。雑味のある荒い土を使っているため、さまざまな苦労もありました。ひび割れや水漏れ、形を形成できない失敗も乗り越えて、今回の作品が生まれました。
銀のうつわは銀粉を溶剤で塗ったものを焼きつけています。銀粉の性質上、大きな筆で一度にはのせられないため、細い筆で丁寧に仕上げているそうです。
宮澤さんは◯△□ を点、線、面で捉え、言葉を入れました。場を通して点と点がつながり、線になります。つながるということは触れる、考える、五感を使って感じること。使う人とつながる意味合いもあります。
◯ ぼく
△ 触
□ 場
実際にうつわを持って使っていただけたら嬉しい、と宮澤さん。
宮澤有斗展は8月30日(水)までです。どうぞお運びくださいませ。