現在サロン展示中の吉村昌也さんによるアートを語る会が行われました。45年の作陶人生についてお話をしてくださいました。
陶芸を始めて4~5年でアマチュア大賞を受賞。アルバイトをしながら焼き物を作り続けるうちに陶芸で生計を立てたいと思うようになったそうです。
粉引の器を長年使うと色が徐々に変わっていきます。この変化こそが粉引の魅力となり、器を面白くさせるとのこと。「80歳になってようやく価値ある物を作れるようになってきました。」
「ボディの黒い土と化粧の白い土の収縮率を一致させることが大事。一致していないと焼いた時にすぐ欠けるんです。」と粉引作り最大の難点を語る吉村さん。
「最近ようやくまとまった形でできるようになりました。土のこと、白い化粧のこと、焚きかたなどいろいろ分かってきました。これからまた制作に励んでいきたいです。」粉引を作り続けて45年、まだまだ道半ばというその姿勢からはとてつもないエネルギーを感じました。
吉村昌也さんの展示は5月30日(水)まで行われます。どうぞお運びくださいませ。