3月31日より大黒屋サロンにて金属造形作家、「渡辺遼、須田貴世子展」を開催いたします。
渡辺さんは埼玉県生まれ。武蔵野美術大学、空間演出デザイン学科卒業後、鉄工所勤務を経て鉄を使ったオブジェの制作を始める。鉄や銅、真鍮、アルミニウムなどの金属を使い自然物のような気配をまとったオブジェを主に制作しています。石ころのような造形物を目指して作られる作品は、金属でありながら自然体な表情という矛盾するような不思議な魅力を纏っています。
須田さんは東京芸術大学大学院鋳金専攻卒業。金属鋳造によるブロンズ作品、オブジェや日用品を制作しています。自身の生活の身近にある植物や山、空の風景などをモチーフにしたオブジェや花器などの日用品とアクセサリーなど身に付けられるものなどがあります。鋳造は金属を溶かし、鋳型に流し込んで成型するとても手間のかかる手法ですが、経年変化として徐々に変わっていく色合いを楽しむことができます。
お二人の住まう長野県飯島町の土地は周囲に自然が溶け込んでいる環境で、日常の小さな発見が制作をするベースのインスピレーションになっており、作品を味わい深く魅力的に引き立てています。
約3年半ぶりとなる大黒屋での二人展。渡辺さんは近年新たに取り組んでいる大きなオブジェから小ぶりのもの、またアルミニウムの大小さまざまな器やお香たてなど日用品も出品。須田さんお皿、折敷、壺、掛け花、香炉、香合、アクセサリーなどオブジェの延長線上にあるさまざまな日用品が並びます。是非この機会にご高覧いただけたら幸いです。
会期 : 2023 年 3 月 31 日 (金) - 4月 24日 (月) 9:00 - 17:00
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。