2018年5月20日日曜日

吉村昌也 アートを語る会


現在サロン展示中の吉村昌也さんによるアートを語る会が行われました。45年の作陶人生についてお話をしてくださいました。


吉村さんは大学を卒業して商社に就職、その後デザインを勉強。行きつけの現代陶芸店店主の知り合いが陶芸教室の先生をしていたことから趣味で陶芸を始めました。

陶芸を始めて4~5年でアマチュア大賞を受賞。アルバイトをしながら焼き物を作り続けるうちに陶芸で生計を立てたいと思うようになったそうです。


そして現在の笠間にある窯を構えました。笠間の土は鉄分が多く粉引との相性も良いそうです。「無心にろくろを回してとにかく作ることに一生懸命、夢中になってやりました。最初は日常使いの湯呑やご飯茶碗を作りました。」


いまや大英博物館にも展示されている吉村さんの作品。「もともと工芸全般が好きで良い物がどういうものか知っていました。だから目標を定めて作り続けることができました。」

粉引の器を長年使うと色が徐々に変わっていきます。この変化こそが粉引の魅力となり、器を面白くさせるとのこと。「80歳になってようやく価値ある物を作れるようになってきました。」

「ボディの黒い土と化粧の白い土の収縮率を一致させることが大事。一致していないと焼いた時にすぐ欠けるんです。」と粉引作り最大の難点を語る吉村さん。

「最近ようやくまとまった形でできるようになりました。土のこと、白い化粧のこと、焚きかたなどいろいろ分かってきました。これからまた制作に励んでいきたいです。」粉引を作り続けて45年、まだまだ道半ばというその姿勢からはとてつもないエネルギーを感じました。




吉村昌也さんの展示は5月30日(水)まで行われます。どうぞお運びくださいませ。