3月の音を楽しむ会は鼓 藤舎呂英さん、笛 福原徹彦さん、舞踊 花柳美輝風さんによる演奏会が行われました。
鼓と笛による「飛翔」は一調一管の楽曲、固く結ばれた紐を解くように悠々とした鼓の音と草木が芽吹くように優しげな篠笛の音が鳴り会場の雰囲気を柔らかくしていき、最後は忽然と甲高い能管の音が鳴動して絶妙な緊張感が生まれました。
曲間にはお二人から小鼓と大鼓の構造や歴史、笛の種類として繊細な旋律を表現できる篠笛と鋭く強い音が特徴的な能管など楽しく勉強になる楽器のお話をしていただきました。
「獅子」霧がかる階段の上、霞んだ白い光を浴びた社に降り立つ神々しい獅子、跳躍する勇猛な姿が会場に現れたかのような迫真の鼓と笛の音色が響き、情景と音楽が次々と塗り変えられていく劇的な楽曲展開に衝撃を受けました。
「花」4部構成からなる楽曲で舞踊の花柳美輝風さんが登場、手に持つ扇を目で追っていると紺藍の夜空に輝く月明かりに照らされてゆらゆらと舞う花の姿が視えてきました、それは美輝風さんの舞踊に呼応してひらひらと舞い続け楚々とした一つ一つの立ち振る舞いが絵画のように美しく流れていき、華美な鼓と笛の音がその様相をより鮮明に写していました、音と舞の素晴らしさに感動しました!
美しい鼓と笛と舞を堪能できた音を楽しむ会となりました、ご来場いただいた皆様ありがとうございました!
2020年3月29日日曜日
2020年3月7日土曜日
2020年3月 大黒屋 コレクション展
3月1日より大黒屋サロンにて「大黒屋 コレクション展」が開催されています。
大黒屋サロンにて毎月企画開催している展覧会からコレクションされた村井正誠、菅木志雄、李禹煥、磯谷博史、染谷悠子、加藤直子、對木裕里などの作品を展示しております。
またサロン空間の一部で骨董市のように器、骨董品、飾り物、茶托、花器など特別展示販売も行なっています、ご来館の際はこちらも合わせてご覧いただければ幸いです。
会期:2020年3月1日(日)− 3月30日(月) 9:00 - 17:00
会期中の休館日:3月3,4,5, 17,18,19日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。
菅木志雄「潜空」
村井正誠「風」
李禹煥「ある黙示録より 3」
大黒屋サロンにて毎月企画開催している展覧会からコレクションされた村井正誠、菅木志雄、李禹煥、磯谷博史、染谷悠子、加藤直子、對木裕里などの作品を展示しております。
加藤直子「tightrope」
染谷悠子「リッカの季節 -ヤク-」
對木裕里「土地」
磯谷博史「事のもつれ」
またサロン空間の一部で骨董市のように器、骨董品、飾り物、茶托、花器など特別展示販売も行なっています、ご来館の際はこちらも合わせてご覧いただければ幸いです。
会期:2020年3月1日(日)− 3月30日(月) 9:00 - 17:00
会期中の休館日:3月3,4,5, 17,18,19日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。
2020年2月28日金曜日
第203回 音を楽しむ会
2月の音を楽しむ会はフルート森川道代さん、ピアノ安宅薫さん、チェロ増本麻理さんによる演奏会が行われました。
美しいメロディーと豊かな色彩が特徴的なゴーベール「ロマンティックな小品」は石畳の道を進むようにゆっくりとした歩調で奏でられました。
バッハ「フルートソナタ変ホ長調 BWV1031」の序盤は宮廷で軽やかなステップを踏むようにウキウキとした音色、中盤は一転して哀しげで冷たいガラスのように儚い旋律、そして終盤は赤と褐色の装飾的で華美な色吹雪が舞うように煌びやかな音が鳴り響き、舞踏会のようにドラマティックな音楽が印象的でした。
パラディス「シシリエンヌ」はチェロとピアノによる陽だまりのように暖かみのある楽曲、
フォーレ「シシリエンヌ」はフルートとピアノによる冷雨の中で佇むような哀愁感漂う楽曲、今回の演目で多く使用されているシチリアーノ(ゆるやかな8分の6拍子か8分の12拍子)が随所に表現されておりデュオによる静謐な音楽に癒されました。
優美な4楽章からなるドビュッシー「ピアノトリオNo.1 ト長調」は一日の思い出を振り返りながら家路につくように穏やかなハーモニーが流れ、アンコールはトリオによるフォーレ「シシリエンヌ」、板室の翡翠色の木々に降る雨雫の情景と郷愁の念が感じられた深いエレジーが鳴り響きました。
フルート、ピアノ、チェロの優雅な演奏を堪能できた音を楽しむ会となりました、ご来場いただいた皆様ありがとうございました!
次回の音を楽しむ会は3月26日(木)、鼓 藤舎呂英さんです。
どうぞお楽しみに!
美しいメロディーと豊かな色彩が特徴的なゴーベール「ロマンティックな小品」は石畳の道を進むようにゆっくりとした歩調で奏でられました。
バッハ「フルートソナタ変ホ長調 BWV1031」の序盤は宮廷で軽やかなステップを踏むようにウキウキとした音色、中盤は一転して哀しげで冷たいガラスのように儚い旋律、そして終盤は赤と褐色の装飾的で華美な色吹雪が舞うように煌びやかな音が鳴り響き、舞踏会のようにドラマティックな音楽が印象的でした。
パラディス「シシリエンヌ」はチェロとピアノによる陽だまりのように暖かみのある楽曲、
フォーレ「シシリエンヌ」はフルートとピアノによる冷雨の中で佇むような哀愁感漂う楽曲、今回の演目で多く使用されているシチリアーノ(ゆるやかな8分の6拍子か8分の12拍子)が随所に表現されておりデュオによる静謐な音楽に癒されました。
優美な4楽章からなるドビュッシー「ピアノトリオNo.1 ト長調」は一日の思い出を振り返りながら家路につくように穏やかなハーモニーが流れ、アンコールはトリオによるフォーレ「シシリエンヌ」、板室の翡翠色の木々に降る雨雫の情景と郷愁の念が感じられた深いエレジーが鳴り響きました。
フルート、ピアノ、チェロの優雅な演奏を堪能できた音を楽しむ会となりました、ご来場いただいた皆様ありがとうございました!
次回の音を楽しむ会は3月26日(木)、鼓 藤舎呂英さんです。
どうぞお楽しみに!
2020年2月10日月曜日
2020年2月 村井正誠 版画展
2月7日より大黒屋サロンにて「村井正誠 版画展」が開催されております。
村井正誠(1905-1999)は、日本の抽象絵画のパイオニアの一人で、戦後はモダンアート協会の創立メンバーの中心的存在として活躍。「人」をテーマに絵画を制作してきた村井の作品は、鮮やかな色使いと大胆なフォルムの組み合わせが独特で観る人を惹きつけます。
1928年から1932年まで滞欧し、同時代の最先端の美術を吸収するほか、パリのアンデパンダン展にも出品しました。帰国後1939年からは世田谷区に自宅兼アトリエを構え晩年までこの地で精力的に制作を続けました。
大黒屋代表の室井が35年ほど前に現代アートに興味を持ち始めた頃、最初に購入したのが村井作品でした。それだけに深い思い入れのある作品群になります。今回、フレームを制作し直したことで新たな雰囲気をまとった作品となります。本展では、50年から80年代までの版画作品16点を展示いたします。令和の時代にみても全く色褪せない作品群です。
この機会にぜひご高覧ください。
会期:2020年2月7日(金)− 2月28日(金) 9:00 - 17:00
会期中の休館日:2月18,19,20日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。
会期中の休館日:2月18,19,20日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。
2020年1月27日月曜日
第202回 音を楽しむ会
1月の音を楽しむ会は三味線の佐藤通弘さんと佐藤通芳さん、箏の海寶幸子さんによる演奏会が行われました、今回で6回目のご出演です。
通弘さんと通芳さんの三味線の音色がバチバチとぶつかるように激しく響き合っていた
「津軽じょんから節即興掛け合い」、郷愁の念が呼び起こされるように心落ち着く通弘さんソロ「津軽三下がり」、お二人の三味線の豊かな表現力を存分に堪能することができました。
海寶さんソロの吉田検校作曲「千鳥の曲」では箏の繊細な高音で紡がれた華美な音色が会場を包み込んでいました。
再び通弘さんと通芳さんによる演奏では静寂な雰囲気を帯びた音色が印象的な「十三の砂山」、一転して弾ける音が耳に心地よい爽快な津軽甚句「ドダレバチ」を披露、音楽を聴いていて本当に気持ちよかったです。
轟くように力強い撥の音と疾走感ある流暢な旋律が渦巻いた通芳さんソロ「津軽じょんから節」、桜吹雪が色鮮やかに舞い散る情景を鮮烈に音楽で映し出した海寶さんソロ「さくら変奏曲」、臨場感あふれる音楽体験に感動しました。
最後は通弘さんと通芳さんによる「荷方節」、音色で対話する巧妙に噛み合った音楽は体を持って舞台で踊っているような迫力があり、最後はお客様と合わせた「日本一!」の掛け声と三本締めで締めくくり、アンコール「三味線ポルカ」では明るくユーモアのあるパートや超絶技巧の高速演奏が繰り広げられ、再びお客様から「日本一!」の掛け声と三本締めが起こり会場は大いに盛り上がりました。
三味線と箏の魅力を存分に堪能した素晴らしい音を楽しむ会でした、ご来場いただいた皆様ありがとうございました!
次回の音を楽しむ会は2月26日(水)、フルート 森川道代さんです。
今年も音を楽しむ会をどうぞよろしくお願いいたします!お楽しみに!
通弘さんと通芳さんの三味線の音色がバチバチとぶつかるように激しく響き合っていた
「津軽じょんから節即興掛け合い」、郷愁の念が呼び起こされるように心落ち着く通弘さんソロ「津軽三下がり」、お二人の三味線の豊かな表現力を存分に堪能することができました。
海寶さんソロの吉田検校作曲「千鳥の曲」では箏の繊細な高音で紡がれた華美な音色が会場を包み込んでいました。
再び通弘さんと通芳さんによる演奏では静寂な雰囲気を帯びた音色が印象的な「十三の砂山」、一転して弾ける音が耳に心地よい爽快な津軽甚句「ドダレバチ」を披露、音楽を聴いていて本当に気持ちよかったです。
轟くように力強い撥の音と疾走感ある流暢な旋律が渦巻いた通芳さんソロ「津軽じょんから節」、桜吹雪が色鮮やかに舞い散る情景を鮮烈に音楽で映し出した海寶さんソロ「さくら変奏曲」、臨場感あふれる音楽体験に感動しました。
最後は通弘さんと通芳さんによる「荷方節」、音色で対話する巧妙に噛み合った音楽は体を持って舞台で踊っているような迫力があり、最後はお客様と合わせた「日本一!」の掛け声と三本締めで締めくくり、アンコール「三味線ポルカ」では明るくユーモアのあるパートや超絶技巧の高速演奏が繰り広げられ、再びお客様から「日本一!」の掛け声と三本締めが起こり会場は大いに盛り上がりました。
三味線と箏の魅力を存分に堪能した素晴らしい音を楽しむ会でした、ご来場いただいた皆様ありがとうございました!
次回の音を楽しむ会は2月26日(水)、フルート 森川道代さんです。
今年も音を楽しむ会をどうぞよろしくお願いいたします!お楽しみに!
2020年1月22日水曜日
2020年1月 山本雄基展
1月10日より大黒屋サロンにて「山本雄基展」が開催されております。
山本雄基さんは2010年第5回大黒屋現代アート公募展の大賞受賞をきっかけに、大黒屋で定期的に個展を開催、今回で6回目の個展となります。近年は、アジア、ヨーロッパでの個展やアートフェアでの出品により国内外で注目されている作家の一人です。
北海道帯広生まれで現在は札幌にて活動。2017年より札幌を活動拠点とする作家が中心となって運営しているスタジオ「なえぼのアートスタジオ」では運営メンバーの一人として活躍されています。
山本さんの絵画は10層程のアクリルメディウムの透明層の中で装飾的色彩の円形を画面に配置し、またそれらの存在を反転させるようにくり抜いた円形を重ね、複雑に交錯させ平面に奥行きや重なりを感じさせながらとらえどころのない曖昧さと、法則性を潜ませた絵画を制作しています。見える〇(不透明)と見えない〇(透明なヴォイド)が同時に存在する画面はお互いを対比させることで、どちらかに寄るのではなく間の領域に繊細でありたいという山本さんの思いが込められています。
「相反する事柄を抽象的な状況に置き換え、モノとして成り立たせること」に興味があると語る山本さんの絵画は時にポップで心地よい感覚を鑑賞者に与える反面、平面の層、奥行きの深さは絵画の歴史に対する時間を感じさせます。
作品の背景からは多分野の考え方を勉強している山本さんの思慮深さも感じられます、例えば数学の実数と虚数の関係のように無いモノを利用することで方程式を解くような表と裏の連動が起こり得ることを示唆するなど、最近では多元宇宙論(マルチバース)の考え方をアイディアのヒントに制作しているそうです。
1年半ぶりとなる本展では、大小さまざまな新作、15点を出品致します。メインの作品は新たに1つの〇に見える領域と見えない領域を同時に表現することに挑戦しており、2項対立ではなく様々な領域が必ず常に影響し続けている様子が描かれています。円キャンバスを用いた作品はスクエアのキャンバスに存在していた縦と横のアプローチを無くすことで新しいバリエーションとなっています。この機会にぜひご高覧ください。
会期:2020年1月10日(金)− 2月4日(火) 9:00 - 17:00
会期中の休館日:1月21,22,23日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。
山本雄基さんは2010年第5回大黒屋現代アート公募展の大賞受賞をきっかけに、大黒屋で定期的に個展を開催、今回で6回目の個展となります。近年は、アジア、ヨーロッパでの個展やアートフェアでの出品により国内外で注目されている作家の一人です。
北海道帯広生まれで現在は札幌にて活動。2017年より札幌を活動拠点とする作家が中心となって運営しているスタジオ「なえぼのアートスタジオ」では運営メンバーの一人として活躍されています。
山本さんの絵画は10層程のアクリルメディウムの透明層の中で装飾的色彩の円形を画面に配置し、またそれらの存在を反転させるようにくり抜いた円形を重ね、複雑に交錯させ平面に奥行きや重なりを感じさせながらとらえどころのない曖昧さと、法則性を潜ませた絵画を制作しています。見える〇(不透明)と見えない〇(透明なヴォイド)が同時に存在する画面はお互いを対比させることで、どちらかに寄るのではなく間の領域に繊細でありたいという山本さんの思いが込められています。
「相反する事柄を抽象的な状況に置き換え、モノとして成り立たせること」に興味があると語る山本さんの絵画は時にポップで心地よい感覚を鑑賞者に与える反面、平面の層、奥行きの深さは絵画の歴史に対する時間を感じさせます。
作品の背景からは多分野の考え方を勉強している山本さんの思慮深さも感じられます、例えば数学の実数と虚数の関係のように無いモノを利用することで方程式を解くような表と裏の連動が起こり得ることを示唆するなど、最近では多元宇宙論(マルチバース)の考え方をアイディアのヒントに制作しているそうです。
1年半ぶりとなる本展では、大小さまざまな新作、15点を出品致します。メインの作品は新たに1つの〇に見える領域と見えない領域を同時に表現することに挑戦しており、2項対立ではなく様々な領域が必ず常に影響し続けている様子が描かれています。円キャンバスを用いた作品はスクエアのキャンバスに存在していた縦と横のアプローチを無くすことで新しいバリエーションとなっています。この機会にぜひご高覧ください。
会期:2020年1月10日(金)− 2月4日(火) 9:00 - 17:00
会期中の休館日:1月21,22,23日
※展示は宿泊以外の方もご覧いただけます。
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