2017年4月1日土曜日

4月松田百合子 陶展

本日から大黒屋サロンにて松田百合子展が始まりました。



松田百合子さんは山梨県忍野村に窯をかまえ、白磁に赤絵染付・金彩など色彩豊かな
絵付けの作品で世界的に人気のある女性陶芸家の1人です。


大黒屋では喫茶水琴亭の湯呑や抹茶茶碗、酒器などさまざまなところで松田さんの器を
使用しています。松田さんの独創的な形の器は「一度見たら忘れられない」と言われる
ことが多いそうです。みなさまもあの器では?と思い出されるのではないでしょうか。


学生の頃1ヶ月白磁の上絵付けを九谷で学び、伝統的な五彩を中心とした色彩を駆使して
「びっちり」描かれた絵。現代美術の先生からアドヴァイスしていただいたそうです。


今回の新作にはサザエの形から 想を得て形どった作品も。作っているうちにどこか
縄文土器ににていることから「縄文花器」などのタイトルがついていますが、築窯した
忍野村はネイティブジャパンとも言える仏教以前の習慣やお祭りが残っている土地、
その風土がどこか作品に現れたのかも、とのこと。



日本の美には引くことで研ぎ澄ましていく禅のような美と足していく華やかな美と
両者あり、松田さんは装飾過多な美をつくっていく仕事だと表現します。
作品には「たまたま使える」ものと「使いにくい」ものがあるそうですが、
少しでも何か面白いものがあるようにつくりあげているのが松田さんの作品。



展示は4月29日まで、18日(火)20:00からはアーティストトークがございます。
明るく楽しいお話が尽きない松田さん、ぜひお運びくださいませ。