「必然的状況」である自然と人間との対応を扱う今井さんの制作は
作家自身と場との関わり合いが重要な要素であり、すべての作品が
空間全体と呼応するインスタレーションとなっています。
「Two of the world & one of the universe」制作風景
設置された作品は置かれているそれぞれの場にしかない特性や光、
人の動きなどと相互のつながりをもっています。
左の作品「calm」は突き当りの角であり、お客様が憩うソファに対して制作された作品。
「両面」が生きている壁であるという構造に着目した「 other one /single 」
裏側に対となる作品「other one/pair」が配置されています。
自然と人間の作り出した文明という概念の間にあるグレーゾーンの中で
その距離をはかりながら毎回の展示に臨むということ。
今回は大黒屋という自然環境豊かな場に呼応して、より自然に対して人間が
原初的な関わりを始めた頃の感覚=「primal」な作品になっていったそうです。
屋内と 屋外両方に配置された作品「some pebble」
昼の光と朝の光でみる「light chart」
大黒屋で3年間働いた今井さんだからこそ見出した、大黒屋の場の有り様や
変化を明らかにする作品。ぜひ会場でご覧いただきたいと思います。
アーティストトークは2月18日(木)を予定しております。
その他の在廊日は2日、8〜11日、17〜21日、26〜28日です。
大黒屋Facebookにて他の写真も公開しております。
どうぞご覧くださいませ。