2016年5月21日土曜日

緑と魚と水と鳥

晴天が続き、初夏の気配を感じますこの頃、板室では新緑の最盛期を迎えています。
山の上まで緑に包まれ、夜には濃い森の気配が漂う。

標高約500mの板室では、昔から山の緑と水源から流れ込む澄んだ水、
そして渓流を行き交う魚や鳥と共に暮らしています。



夏草が現れ始めた河原を歩くと、パッと檸檬色の鳥が飛び立ちます。
川辺をなわばりにしているキセキレイです。




カメラではとらえきれませんが、近寄るとこんな姿をしています。
鮮やかな色合いは散歩中の心を軽やかにしてくれます。


大黒屋では長らく野鳥とともに季節を迎えてきました。
赤い巣箱から旅たった雛がみられることもしばしば。


3月から釣りが解禁された川では山女魚、岩魚、鰍(かじか)の姿が。
釣り人も多く訪れています。

新緑や たましひぬれて 魚あさる 渡辺水巴

豊かな森と豊かな水、そこに集まる動物たちは板室の風景の中に在り、
ふとした瞬間に目に飛び込んできます。

お泊りの時間の間に、そんな瞬間がたくさん訪れますように…




「風の耕路」の梅の木の実が大きくなってきました。
 今年も美味しい梅酒になってくれるでしょう。



5分ほど歩くと蛍の育つ沢に着きます。
蛍の見頃は6月から。夏も楽しみです。