現在サロンにて展示中の「手仕事によるラオスの織物展」について、展示を監修したチャンタソン・インタヴォンさんによるアートを語る会が行われました。
チャンタソンさんは、20歳のときから日本の大学で学び、現在も日本をベースに長く活動しています。
発展途上国であるラオスでは、女性の立場はとても低く、教育環境も十分ではありません。そこで失われつつあったラオスの伝統の技術、織り・刺繍・染色等を残すため、また、経済的にも女性たちが自立する支援を目的に「ホアイホン職業訓練センター」を設立しました。今回の展示品はこちらの「ホアイホン職業訓練センター」にてラオスの女性たちが制作した衣服やショールを展示しております。
チャンタソンさんはNGOラオスのこどもの代表でもあり、ご自身が中学生のときからラオスに学校を作りたいという思いを持ちつづけ、子供たちの「学びたい」という意欲に応えてラオスに本を届けたり、絵や音楽などの表現を通じて学ぶ場を作るなどの活動も行っています。3年前にはラオスに念願の学校を作ることができ、子供達の学びの可能性を広げています。
今回のトークでは、ラオスの民族や織、染、刺繍について詳しく話してくださいました。染は藍、黒檀の実、玉ねぎ、マリーゴールド、ラック虫…などを使って伝統的な方法で染めています。素材も絹、木綿、麻など純粋なものを使い、草木染めによる美しい光沢や自然な風合いが魅力となっています。ラオスの女性は文字を読むことはできなくても、織や刺繍の模様はイメージしたものをすぐに作ることができるといいます。
ラオスの文化の発展と女性たちの自立、また伝統を繋いでいくための活動をつづけるチャンタソンさん、最後に自身の活動のキーワードとなる3つの言葉を頂戴しました。
◯ やりたいことをあきらめない
△ 努力
◻ 実行
「手仕事によるラオスの織物展」は1月30日までとなっております。
売上の一部はラオスの女性や子供たちの支援にも繋がります。ラオスの手仕事の素晴らしさを是非間近でご覧ください。
http://www.itamuro-daikokuya.com/art/