2017年5月1日月曜日

5月 鈴木孝幸展「川をさかのぼるいし place/leg」

本日から大黒屋サロンにて鈴木孝幸さんの個展「川をさかのぼるいし place/leg」が
始まりました。


鈴木孝幸さんは第4回大黒屋現代アート公募展にて大賞を受賞後、
芸術祭や横浜市民ギャラリーの展示に参加するなど精力的に活動されています。
大黒屋では西の館の作品でおなじみですが、サロンでの展示は7年ぶりとなりました。


目の前の「もの」に対して日常では捉えることのない様々な有り様を
明らかにするために自らの身体で触れて制作することをつづけてきた鈴木さん。
今回は下流へと流れる川を意思をもって遡る行為を通し、眼前にある川だけでなく
流れとともに関連してくる海、山、暮らしを提示することを試みたそうです。


展示された作品は大黒屋の側を流れる那珂川を河口の茨城県大洗の河口から
遡るという行為を2回行い、その中で出会った石、ガラス、プラスチックなどの
ものによって構成されています。



石を大地と捉え、それを「盛る」ことを「吊る」ことと捉えた「heaping earth」の
シリーズをはじめ、河原に敷いたトタン板の上を歩いてうつした「just hammering」、
上流から下流という異なる時間の石を繋いで一つにした「just bundling」など
さまざまな形で那珂川をつくる時間、場所、ものが提示される作品が並びました



会場には遡る過程を写した写真もあり、鈴木さんの作品制作過程に近づくことが
できるでしょう。

アーティストトークは5月18日(木)20:00から。
是非お運びください。